2024年03月08日
奄美海洋展示館のリュウキュウコノハズクに関して
こんにちは、獣医師の伊藤です
去年より奄美海洋展示館に飼育展示されていたリュウキュウコノハズク「フク」ちゃんですが、先日急に状態を落とし
当院で入院治療をしていましたが、死亡してしまいました。
2023年の1月に保護され、すでに骨折が変形して治癒しており、治療や整復ができない状態でした。
ただ、非常に大胆な性格をしておりあまり人にパニックにならず(基本野生動物は人が怖いです)餌の食べ方もとても良かったため
リリースはできないが、この性格であれば展示はできるのではないか?と
海洋展示館での初の飼育展示という形にすることができました。
飛べない分、広いケージを必要とせず
昼間は寝ており、夜に採餌する性質の分、驚かせず観察してもらうことでストレスを少なめに夜の活動時間を過ごしてもらう
島の生物を展示しているスペースを使う
そういう意味ではとてもタイミングや状態にマッチした個体でありました。
定期的に健康チェックに通っていましたが、比較的状態が落ち着いていたので
チェックの間隔を少しあけてみた矢先でした
もっときちんとチェックに行けれていたら、もっと早く異常に気が付けたのではないかと反省しています。
死因の究明もしています。
野生動物の継続した飼育・展示という難しさを改めて感じさせられました。
フクちゃんだからこそ、展示に踏み切れたのであり、傷病野生動物でリリースできない個体すべてが飼育展示されるに向いているとは思っていません。
当院にはいろいろな野生動物が保護されてきますが、ストレスを考慮し非公開としています
フクちゃんがいなくなったからまたすぐに次にリリースできないコノハズクが来たら展示する、というわけでは決してありません。
基本野生動物は野生でいるべき生き物です。
動物園への移管などもすることがあります。
教えられることの多い個体でしたし
長く展示を継続してあげられず、大変申し訳なく思っています。
沢山の方にリュウキュウコノハズクの小ささ、実際の姿を見てもらうおおきな機会を与えてくれていたと思います。
去年より奄美海洋展示館に飼育展示されていたリュウキュウコノハズク「フク」ちゃんですが、先日急に状態を落とし
当院で入院治療をしていましたが、死亡してしまいました。
2023年の1月に保護され、すでに骨折が変形して治癒しており、治療や整復ができない状態でした。
ただ、非常に大胆な性格をしておりあまり人にパニックにならず(基本野生動物は人が怖いです)餌の食べ方もとても良かったため
リリースはできないが、この性格であれば展示はできるのではないか?と
海洋展示館での初の飼育展示という形にすることができました。
飛べない分、広いケージを必要とせず
昼間は寝ており、夜に採餌する性質の分、驚かせず観察してもらうことでストレスを少なめに夜の活動時間を過ごしてもらう
島の生物を展示しているスペースを使う
そういう意味ではとてもタイミングや状態にマッチした個体でありました。
定期的に健康チェックに通っていましたが、比較的状態が落ち着いていたので
チェックの間隔を少しあけてみた矢先でした
もっときちんとチェックに行けれていたら、もっと早く異常に気が付けたのではないかと反省しています。
死因の究明もしています。
野生動物の継続した飼育・展示という難しさを改めて感じさせられました。
フクちゃんだからこそ、展示に踏み切れたのであり、傷病野生動物でリリースできない個体すべてが飼育展示されるに向いているとは思っていません。
当院にはいろいろな野生動物が保護されてきますが、ストレスを考慮し非公開としています
フクちゃんがいなくなったからまたすぐに次にリリースできないコノハズクが来たら展示する、というわけでは決してありません。
基本野生動物は野生でいるべき生き物です。
動物園への移管などもすることがあります。
教えられることの多い個体でしたし
長く展示を継続してあげられず、大変申し訳なく思っています。
沢山の方にリュウキュウコノハズクの小ささ、実際の姿を見てもらうおおきな機会を与えてくれていたと思います。