2025年03月30日
奄美大島に転入されてきた方へ
こんにちは、獣医師の伊藤です
転出話と同じく修正再投稿になります
新しく奄美へ転入してきた方・してくる方も多くいらっしゃると思います。
奄美大島ってペットの病気や予防はどんなん?気を付けることは何だろうか?と思っている方も多くいると思います。
少しでも参考になりますように!
前回の転入転出とともに参考にされてください
https://inmayaanimalhospital.amamin.jp/e867178.html
・ネコちゃんにも登録制度があります(奄美大島・徳之島)
ワンちゃんは狂犬病ワクチン・登録をしている子は登録住所変更が必要です。
各役場に問い合わせください。
接種歴がある子は元居た市町村で登録をされています。住所変更の手続きをします。
接種歴がない子はまず新規登録が必要となります。
奄美大島では各市町村で4~5月ころ(11月にもある市町村もあります)に狂犬病の集合注射がありますが、大抵各集落を10分~15分間隔で巡回します。
日程や時間は広報紙などで分かります(奄美市は4月予定です、龍郷町は5月予定です)
結構スピーディーに巡回します
集合注射に日程が合わない方、他のワンちゃんが苦手な方は病院で接種をしても費用は変わりません。
当院では龍郷町・奄美市在住の飼い主さんに関しては院内で登録と済票交付(鑑札)までできます。
宇検村や大和村、瀬戸内町に関しては注射済証をお渡しするので、それをもって役場で済票(鑑札)を交付してもらってください
ネコちゃんは役場に登録に行きます(ネコちゃんは連れて行く必要はありません)鑑札が交付されます。
当院では奄美市・龍郷町(印鑑を持ってきてください)関しては代行できますので、院内で鑑札交付までできます
ネコちゃんに関してはマイクロチップの装着も義務化されていますので、チップが入っていない子は登録の際に助成申請をしていただければ
装着自体は病院ですぐにすることができます。注射の要領ですので、思ったより早いんだね!と言われることも多いです。
チップ装着自体は診察時間の間ですぐに済ませられます。
避妊去勢がまだのネコちゃんは手術の助成もあります(手術は予約が必要です)
そして必ず室内飼育の徹底をお願いします。
詳しくは各役場か、病院に問い合わせください。
奄美大島ではノラネコちゃんのTNR(不妊化)もかなり進んでいます。
外で見るノラネコちゃんが耳カットされているのを多く見かけることかと思います
もし耳カットしていないノラネコかな?という子を見かける場合は情報をおしえてください(すぐに増えてしまうので、早めに手術を実施する必要があります!)
・奄美は湿度が高い!!そして暑い!!
これからの季節、予想されているよりかなりの湿度となります!!
クローゼットはしめたらカビ天国となってしまいます。フローリングはペトペトするものです。
ヒトもしんどいですが、動物もしんどい!
除湿器はがっつりしたものをお勧めします!(エアコンの付属程度では追いつかない)
ワンちゃんは意識的にこまめなシャンプーをしてあげてください。
1~2週に1回は必要となってきます。
いわゆる湿疹(細菌性皮膚炎、マラセチア皮膚炎)がかなり多くなります。
暑さは実際気温的には東京などと変わりないようにも思いますが、日差しはかなり強いです。
室内も思いのほか高温になってしまうこともあるので、空調は早めに管理してください。
鳥さんやエキゾチックペットを飼っている飼い主さんは、温度管理とともに湿度管理を強く意識してください
特に季節の変わり目や環境の変わり始めは動物たちにも強い負荷となります。
・ノミダニが多いとともにハブもいます。茂みには入らないで!
ノミ、ダニはかなり多いです。市販の予防薬では効果がないのできちんと病院処方のものを使いましょう。
ハブは市街地でもどこにでも出うるので、ワンちゃんが茂みに顔を突っ込んでしまったり、ネコちゃんを外に出すと非常に危険です。
ハブは命にも関わります!
ワンちゃんが散歩中に急に悲鳴をあげた、出血をしている、急に腫れてきた…
外に出るネコちゃんが顔や手をパンパンに腫れて帰ってきた… などはハブの可能性があります。すぐに相談ください。
・虫も多いし野生動物も多いです。草もぼうぼうになります!
室内にアリ侵入は我が家でも日常茶飯事、ヤモリも同居してるようなもの
その他いろいろな昆虫の侵入出現は良くあるあるです。
雑草などもおどろくべきスピードでもじゃもじゃになってしまいます。
除草剤をまかれているケースもあるので、お散歩中で草を食べてしまう子は気を付けてください(基本草を食べさせる必要はありません)
すぐそばに天然記念物であるルリカケスをはじめ野鳥も多くすんでいます。
民家に営巣もよくあります。
弱っている野鳥などを見かけた際はまず病院や役場に相談してください。
当院は傷病野生動物の受け入れ病院ですので、弱っている動物などは受け入れますが、保護する必要のない巣立ちヒナや鳥インフルエンザのハイリスクの種類などもあります。
いきなり持ち込みはせずに、まずはご相談を!
・フードなどの取り扱い品数は決して多いとは言えません
大きなホームセンター(ビッグツー、ニシムタなど)や大きなドラッグストアではそこそこの品ぞろえがありますが、島内で取り扱っていないメーカーも少なくありません。
これまで使っていたフードを使い続けたい!などの場合はうまく通販などを利用されるのも一つです。
物資の流通のほとんどが船便になるため、悪天候などで船が止まると物流も止まります。
ただし、船便は時として止まるため、ストックには余裕を持たせましょう。
病院取扱の処方食を使っていた子は、余裕をもってお問い合わせください。
同じものの在庫を置いていないケースもありますので、その場合は取り寄せも可能ですが少しお時間がかかります。
湿度や温度が高く劣化しやすい、アリなどが家に入ってくることも少なくないので、フード管理は十分に気をつけましょう
・フィラリアの予防は周年です
ワンちゃんのフィラリア予防に関しては、基本周年予防になります。
忘れずに継続をしてください!
同じメーカーの薬がいい!という飼い主さんは、同じものを取り扱っているかどうか前もってご相談ください。
半年以上予防があいてしまうと検査が必要ですので、いきなり薬だけ出すことができないこともあります。
予防していない子もまだまだ多いので、おのずと感染のリスクが高い状況にあります。
油断せず予防はしてあげてください(予防していない子もこれを機会に検査・予防開始しましょう!)
・動物病院は決して多くはありません
私の認識している状況では、外科(手術など)が対応可能な病院は3件、通常診察業務などが可能な病院は2件です
広い奄美大島内では決して多いとも言えませんし、夜間救急対応ができるわけではありません
前もってしっかり調べた上、かかりつけさんを作ってもらえると良いかなと思います。
当院は時間外は携帯電話での対応はしていますが(留守電に切り替わっていてもメッセージを残してもらえれば折り返します。メッセージがない場合は折り返しをしない場合もあります)
夜間は人手が足りないことなども含め必ず対応できるとは言えません。
なんとかしろ!と叱咤されることもありますが、通常の時間に適切な診療を提供するためにも、時間外に関してはご理解ご協力をお願いします。

私自身も移住の身ではありますが、12年目
島生活は不便のように思えて、案外快適に暮らしています。
その他、島についてのことはお気軽にご相談ください!
楽しくより良い島ライフが始められますように!
転出話と同じく修正再投稿になります
新しく奄美へ転入してきた方・してくる方も多くいらっしゃると思います。
奄美大島ってペットの病気や予防はどんなん?気を付けることは何だろうか?と思っている方も多くいると思います。
少しでも参考になりますように!
前回の転入転出とともに参考にされてください
https://inmayaanimalhospital.amamin.jp/e867178.html
・ネコちゃんにも登録制度があります(奄美大島・徳之島)
ワンちゃんは狂犬病ワクチン・登録をしている子は登録住所変更が必要です。
各役場に問い合わせください。
接種歴がある子は元居た市町村で登録をされています。住所変更の手続きをします。
接種歴がない子はまず新規登録が必要となります。
奄美大島では各市町村で4~5月ころ(11月にもある市町村もあります)に狂犬病の集合注射がありますが、大抵各集落を10分~15分間隔で巡回します。
日程や時間は広報紙などで分かります(奄美市は4月予定です、龍郷町は5月予定です)
結構スピーディーに巡回します
集合注射に日程が合わない方、他のワンちゃんが苦手な方は病院で接種をしても費用は変わりません。
当院では龍郷町・奄美市在住の飼い主さんに関しては院内で登録と済票交付(鑑札)までできます。
宇検村や大和村、瀬戸内町に関しては注射済証をお渡しするので、それをもって役場で済票(鑑札)を交付してもらってください
ネコちゃんは役場に登録に行きます(ネコちゃんは連れて行く必要はありません)鑑札が交付されます。
当院では奄美市・龍郷町(印鑑を持ってきてください)関しては代行できますので、院内で鑑札交付までできます
ネコちゃんに関してはマイクロチップの装着も義務化されていますので、チップが入っていない子は登録の際に助成申請をしていただければ
装着自体は病院ですぐにすることができます。注射の要領ですので、思ったより早いんだね!と言われることも多いです。
チップ装着自体は診察時間の間ですぐに済ませられます。
避妊去勢がまだのネコちゃんは手術の助成もあります(手術は予約が必要です)
そして必ず室内飼育の徹底をお願いします。
詳しくは各役場か、病院に問い合わせください。
奄美大島ではノラネコちゃんのTNR(不妊化)もかなり進んでいます。
外で見るノラネコちゃんが耳カットされているのを多く見かけることかと思います
もし耳カットしていないノラネコかな?という子を見かける場合は情報をおしえてください(すぐに増えてしまうので、早めに手術を実施する必要があります!)
・奄美は湿度が高い!!そして暑い!!
これからの季節、予想されているよりかなりの湿度となります!!
クローゼットはしめたらカビ天国となってしまいます。フローリングはペトペトするものです。
ヒトもしんどいですが、動物もしんどい!
除湿器はがっつりしたものをお勧めします!(エアコンの付属程度では追いつかない)
ワンちゃんは意識的にこまめなシャンプーをしてあげてください。
1~2週に1回は必要となってきます。
いわゆる湿疹(細菌性皮膚炎、マラセチア皮膚炎)がかなり多くなります。
暑さは実際気温的には東京などと変わりないようにも思いますが、日差しはかなり強いです。
室内も思いのほか高温になってしまうこともあるので、空調は早めに管理してください。
鳥さんやエキゾチックペットを飼っている飼い主さんは、温度管理とともに湿度管理を強く意識してください
特に季節の変わり目や環境の変わり始めは動物たちにも強い負荷となります。
・ノミダニが多いとともにハブもいます。茂みには入らないで!
ノミ、ダニはかなり多いです。市販の予防薬では効果がないのできちんと病院処方のものを使いましょう。
ハブは市街地でもどこにでも出うるので、ワンちゃんが茂みに顔を突っ込んでしまったり、ネコちゃんを外に出すと非常に危険です。
ハブは命にも関わります!
ワンちゃんが散歩中に急に悲鳴をあげた、出血をしている、急に腫れてきた…
外に出るネコちゃんが顔や手をパンパンに腫れて帰ってきた… などはハブの可能性があります。すぐに相談ください。
・虫も多いし野生動物も多いです。草もぼうぼうになります!
室内にアリ侵入は我が家でも日常茶飯事、ヤモリも同居してるようなもの
その他いろいろな昆虫の侵入出現は良くあるあるです。
雑草などもおどろくべきスピードでもじゃもじゃになってしまいます。
除草剤をまかれているケースもあるので、お散歩中で草を食べてしまう子は気を付けてください(基本草を食べさせる必要はありません)
すぐそばに天然記念物であるルリカケスをはじめ野鳥も多くすんでいます。
民家に営巣もよくあります。
弱っている野鳥などを見かけた際はまず病院や役場に相談してください。
当院は傷病野生動物の受け入れ病院ですので、弱っている動物などは受け入れますが、保護する必要のない巣立ちヒナや鳥インフルエンザのハイリスクの種類などもあります。
いきなり持ち込みはせずに、まずはご相談を!
・フードなどの取り扱い品数は決して多いとは言えません
大きなホームセンター(ビッグツー、ニシムタなど)や大きなドラッグストアではそこそこの品ぞろえがありますが、島内で取り扱っていないメーカーも少なくありません。
これまで使っていたフードを使い続けたい!などの場合はうまく通販などを利用されるのも一つです。
物資の流通のほとんどが船便になるため、悪天候などで船が止まると物流も止まります。
ただし、船便は時として止まるため、ストックには余裕を持たせましょう。
病院取扱の処方食を使っていた子は、余裕をもってお問い合わせください。
同じものの在庫を置いていないケースもありますので、その場合は取り寄せも可能ですが少しお時間がかかります。
湿度や温度が高く劣化しやすい、アリなどが家に入ってくることも少なくないので、フード管理は十分に気をつけましょう
・フィラリアの予防は周年です
ワンちゃんのフィラリア予防に関しては、基本周年予防になります。
忘れずに継続をしてください!
同じメーカーの薬がいい!という飼い主さんは、同じものを取り扱っているかどうか前もってご相談ください。
半年以上予防があいてしまうと検査が必要ですので、いきなり薬だけ出すことができないこともあります。
予防していない子もまだまだ多いので、おのずと感染のリスクが高い状況にあります。
油断せず予防はしてあげてください(予防していない子もこれを機会に検査・予防開始しましょう!)
・動物病院は決して多くはありません
私の認識している状況では、外科(手術など)が対応可能な病院は3件、通常診察業務などが可能な病院は2件です
広い奄美大島内では決して多いとも言えませんし、夜間救急対応ができるわけではありません
前もってしっかり調べた上、かかりつけさんを作ってもらえると良いかなと思います。
当院は時間外は携帯電話での対応はしていますが(留守電に切り替わっていてもメッセージを残してもらえれば折り返します。メッセージがない場合は折り返しをしない場合もあります)
夜間は人手が足りないことなども含め必ず対応できるとは言えません。
なんとかしろ!と叱咤されることもありますが、通常の時間に適切な診療を提供するためにも、時間外に関してはご理解ご協力をお願いします。

私自身も移住の身ではありますが、12年目
島生活は不便のように思えて、案外快適に暮らしています。
その他、島についてのことはお気軽にご相談ください!
楽しくより良い島ライフが始められますように!
Posted by 奄美いんまや動物病院 龍郷町中勝にあります。 9:00~12:00、15:00~18:30 休診は水曜、土曜午後、日曜祝日 時間外はお応えできない場合があります。 0997-62-3310 090-2085-2649 https://inmayaanimalhospital.jimdofree.com/ at 18:56
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