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奄美いんまや動物病院   龍郷町中勝にあります。                         9:00~12:00、15:00~18:30   休診は水曜、土曜午後、日曜祝日         時間外はお応えできない場合があります。         0997-62-3310      090-2085-2649     https://inmayaanimalhospital.jimdofree.com/
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2022年11月20日

11月24日は狂犬病集合注射で午前は診療お休みです&傷病野鳥の対応に関して

こんにちは、獣医師の伊藤です


11月は不規則なお休みが続きご迷惑をおかけしていますが
11月24日(木)午前中 狂犬病集合注射のため診療はお休みとなります。
フードや予防薬は対応可能です。

午後の診療は通常通り行います(ただし、少し遅れる可能性はあります。急いで戻りますのでお待ちください)


春に狂犬病ワクチン接種を済んでいないワンちゃんに案内が届いているかと思います。
病院で打つことももちろんできますので、集合注射でも、病院接種でも大丈夫です
奄美市・龍郷町のワンちゃんに関しては病院で鑑札発行まで行うことができます。



ワンちゃんの健康上不安がある飼い主さんは、自己判断せず必ず病院にご相談ください。
しばらく接種は控えた方がよさそうと診断された場合は、「接種猶予証」を発行します。





当院では野生動物の保護活動も通常診療と並行して行っていますが
鳥インフルエンザのシーズンにつき、受け入れできない鳥種が出てきます。
特にカモ類、水鳥は注意が必要になってきます(奄美ではカモ類の保護は非常に少ないです)


ケガをしている、弱っている野鳥を見つけた場合は必ず病院や市町村、環境省などに指示を仰いでください。
突然直接持ち込みをしないようにご協力お願いします。

また、いざというときのために保護搬送用に段ボールを積んでおくことをお勧めします
いつ誰が発見者になるかは分かりません。
その時にすぐに安全に対応できるようにいてください!
(専用のレスキューボックスは病院で販売しています!)







  
Posted by 奄美いんまや動物病院   龍郷町中勝にあります。           9:00~12:00、15:00~18:30   休診は水曜、土曜午後、日曜祝日         時間外はお応えできない場合があります。         0997-62-3310      090-2085-2649     https://inmayaanimalhospital.jimdofree.com/ at 15:40野生動物を見かけたら

2022年06月26日

図書館講座を行います!

こんにちは、獣医師の伊藤です

7月9日に県立奄美図書館にてお話をさせていただきます。



「ケガした野生動物をみかけたら?」
https://www.library.pref.kagoshima.jp/announcements/announcements/view/1098/748264062df69154eff2cd5acf4d35fe


これまでにもあまみならでは学舎で同様のお話をさせていただいていますが、少しずつ情報もアップデートしますので
ぜひぜひご参加よろしくお願いします。
予約申込制です。


実際見つけた場合、どうしたらいいの?
どうすることが正しいの?
自分にできることはなに?

少しでも知ってもらえるきっかけになればと思っています。






※今のうちにお伝えしておきますが、餌のあげ方や育て方、応急処置方法などを教える機会ではありません。
それらはあえてお伝えしません(だって知ってしまうとやりたくなってしまうから)
当日は個体の体調を見ながらですが、ゲスト鳥を連れて行く予定です!



  
Posted by 奄美いんまや動物病院   龍郷町中勝にあります。           9:00~12:00、15:00~18:30   休診は水曜、土曜午後、日曜祝日         時間外はお応えできない場合があります。         0997-62-3310      090-2085-2649     https://inmayaanimalhospital.jimdofree.com/ at 14:57野生動物を見かけたら

2022年01月26日

野生動物レスキューBOX販売しています!

こんにちは、獣医師の伊藤です


https://news.yahoo.co.jp/articles/6c59ac8050798894a704fda3898c941c7e142b8b

野生動物レスキューBOXの販売を始めました!



これまでも当院では野生動物の保護受け入れを行ってきましたが、手て握って持ってきたり、やビニールに入れてきたり、車にそのまま乗せて連れてきたりなど
野生動物にとってストレスの強い搬送方法になってしまっていることは少なくありませんでした。

野生動物との事故やケガした動物を見つけてしまうことは、誰にでも突然起こるかもしれません。



野生動物にとって人は襲いくる強い外敵でしかありません。
かなり強い恐怖とストレスがかかります。
できる限り負担の少ない搬送(あるいは保護搬送が本当に必要なのかの判断)は、そのあとの治療にもつながっていきます。



そこで、太平電機 ECOひいきプロジェクトさんとの協力で「野生動物レスキューBOX」なるものを製作しました。
クロウサギが入る大きさ、簡単な組み立てでガムテープなどを必要とせず、蓋もできます。
奄美大島では大型の鳥は多くはないので、クロウサギが入る大きさはほかの一般的な鳥もおおよそカバーできます。
連絡先相談先一覧(各市町村と大島支庁、環境省、指定病院)も記載した紙も添えています。
保護収容の注意点も記載してありますので
日常的に、いつ万が一が起こるとも限りません。
車に1つ積んでおいてもらえることで、いざというときに役に立てるとより良い保護搬送、あるいは不要な保護を防ぐことにもなると思っています。





箱はこんな感じで組み立てができます。




車に貼る用のステッカーも別売りで作成しています!


レスキューBOX ¥550(税込み)
ステッカー ¥220(税込み)

販売は当院で受け付けています。
多くの在庫を持っているわけではありませんので、まずはお問い合わせの上いらしていただければ間違いないと思います。
また、会社などまとまった数が必要な場合も別途受け付けます。



たくさんの人が車に積んでおいてもらえることを願っています。
どうぞよろしくお願いします。
  
Posted by 奄美いんまや動物病院   龍郷町中勝にあります。           9:00~12:00、15:00~18:30   休診は水曜、土曜午後、日曜祝日         時間外はお応えできない場合があります。         0997-62-3310      090-2085-2649     https://inmayaanimalhospital.jimdofree.com/ at 16:26野生動物を見かけたら

2021年11月13日

野生鳥獣の受け入れに関して

こんにちは、獣医師の伊藤です


全国で鳥インフルエンザの発生が出始めています。
近くでは同じ鹿児島県でも発生が見られています。


当院では野生傷病鳥獣の受け入れ・治療を行っていますが、鳥インフルエンザの発生状況を踏まえながら
受け入れの判断をしますので、まずは傷病鳥を発見した場合は必ず病院、または環境省、大島支庁など関係機関へお問い合わせください。


特に
・ハヤブサ(サシバと間違えられやすいです)
・カモ類
・サギ類

に関しては現場で簡易検査の上搬入がされることがあります。
または、受け入れ不可とする場合もあります。




よほどの接触(素手で触るだけではなく、羽毛を顔を埋めて吸うくらい!)でなければヒトに感染する可能性は低いと思っています。
ただし養鶏などへの影響は大きいため
必要以上に野鳥に近づかない、餌をあげたりしない、弱っている鳥に関して無理せずにはまず相談を!
ご理解、ご協力よろしくお願いします。

  
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2021年04月23日

野鳥のヒナをできる限り拾わないように気を付けましょう

こんにちは、獣医師の伊藤です


3月頃から野鳥のヒナが落ちている、弱っているようだがどうしたらよいかなどのご相談が増えてくる時期です。


基本、野鳥のヒナを保護・拾う必要はないと思ってください!!



野鳥は思っているより早く幼い状態で巣立ちをします。
ほぼ飛べないような状態で巣から出て(=巣立ち 必ずしも「飛び立つ」わけではなく、巣から出る行為)親に誘導され、日々ぐんぐんと成長していきます。

数時間でも飛翔能力は上がっていくくらいです。
その間に自然界での危険からの回避やえさの取り方、仲間とのコミュニケーションなど生き抜くための様々なことを親鳥から学んでいきます。

私たち人から見るととても幼く、そして警戒心も薄いためぼんやりとしており「逃げないし弱っているのではないか」「落ちたのではないか」と思われがちです


・ほとんどの場合のおいて親鳥はそばにいます。
人がそばで「良かれと思って見守っている」ことで近づけずにいます。
ヒナ、巣立ちヒナと思われる鳥がいても手を出さずにそのままにしておいてください。
道路の真ん中などあまりに危険がある場合は、道路わきに寄せるなどで十分です


・ヒトのにおいは関係ありません
一度触ってしまったら、ヒトのにおいで親鳥は放棄してしまうのではないか?という説がありますが
ほぼそのようなことはありません。


・詳しい人に餌のアドバイスをもらったのでちょっと世話をしてみようと思う
その「詳しい人」は野鳥の保護をされている方ですか?本当に詳しい人ですか?
本当に保護をされている方は餌のアドバイスはしません。
エサをあげたい、世話したい、その気持ちは否定しませんが、本当に野鳥のことを思うのであれば、まずは一刻も早く元に戻すことを優先しましょう


・ただし、やむを得ない状況や明らかな外傷、すでに長距離移動してしまい、元の場所が分からないなどはどうしてもあると思います
そのような場合はかならず病院に相談・搬送をしてください
一般家庭で育てる行為・野生動物を保護飼養する行為は違法にあたります。

・弱っていても、手を出さずにそのままにしておくというのは間違いではありません
野鳥のヒナはすべてが元気に無事育つわけではなく、弱って死んでいくものも想定された数を産卵します。
また、例えばカラスにおそわれたとしても、そのカラスも子育てをし、糧を得ていることになります。
自然での命のサイクルには無駄がありません。
厳しいようですが、「助けてあげる行為」は私たち人の都合でしかないと思ってください。
搬送されてきた以上は全力を尽くしますが、ヒトでは野外での危険や生活のすべを教えてあげることはまず不可能だと感じています。




↑ルリカケスの巣立ちヒナです
この位の少し羽が生えて「ちょっと特徴ははっきりしないけど、ルリカケスっぽい」というくらいは基本手を出さない対象です




↑ほんの一週間程度の差ですが、まだ巣内ヒナはこのくらい特徴もないです(これもルリカケスです)
巣から落ちるなどの事故が起こるケースがあります。
巣が分かる場合は元に戻してあげて下さい。
すでに衰弱していてあえて落とされてしまうということもあります




↑成鳥のコノハズクですが、もともとが小さい種類(100g程度)のため、ヒナと間違えられがちです
爪で攻撃してくる場合があるので、人側がケガをしてしまうことがあります。
小さいからヒナだろうというのも異なることがあります。



いずれにしても、野鳥が弱っているようだ、ヒナがいるようだ、そのままで大丈夫かな?
そのような場合はまずは電話でご相談下さい。




  
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2021年03月01日

ミミズ大募集

こんにちは、獣医師の伊藤です

※追記 ご協力ありがとうございました!ある程度確保できました!※


今日はたくさんの皆さんにちょっとしたお願いです!


現在、アマミヤマシギが交通事故で保護されてきています。
骨折でやや長く療養の必要があります。


ヤマシギの主食はミミズ!
なんとか食べている様子は見られますが、ヤマシギはかなりの大食漢のため、餌供給が大変です!
おそらく10センチちかいミミズでも1日30匹近くは必要です。

そこで、「うちの菜園にいっぱいいるよ!」などなどの方、ぜひ協力していただけませんか。



・生きているミミズ(+多少の土)
・大きなものでもOKです
・通常診療時間内は病院にいますので、持ってきていただけるととても助かります


こちらでしばらく飼養できる環境にありますので、簡単な入れ物(タッパーや使い捨て容器)で大丈夫です。



たくさんの協力が必要です。
現在は今日~明日の分くらいしか確保がなく、困っております。

ヤマシギは野外で見るとあんなにもどんくさい、のんびりした鳥ですが
保護収容下では神経質でストレスにも弱く、とても難しい種類です。
現在保護数日目、どれだけ頑張ってくれるかは分かりません(これまでもヤマシギの保護は定期でありますが、保護収容下ではストレスで弱ってしまいあまり長くないケースが多いです)
治療もできる限り尽くします。



※もしヤマシギが死んでしまっても、いただいたミミズを他の地域で捨てるようなことはありません
次の保護動物のためにも活用します
また、状態やたくさん供給できた場合はまたお知らせします※
  
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2020年06月14日

13日奄美ならでは学舎 ありがとうございました!

こんにちは、獣医師の伊藤です。

13日土曜の奄美ならでは学舎にご参加いただいた方
お忙しい中本当にありがとうございました!


伝えたいことは本当いっぱいで、相変わらずまとまりがなく文字が多いお話ではありましたが
少しでも知る機会となれば幸いです。

http://amamishimbun.co.jp/2020/06/13/25461/


おそらく期待される・知りたいであろう「応急処置の仕方」「餌のあげ方」などは、あえて一切触れていないのは分かりましたでしょうか
私のポリシーでもありますが、それを知ると、やっぱりちょっとやってみたくなってしまうのが心理なのですよね。
不慣れな応急処置や、何か餌をあげたいと思うことよりも、迅速に搬送(あるいは保護をしない判断)をした方が、結果として命がつながる可能性は高いと思っています。
任せていただけるよう、私ももっともっと技術を付けなければいけません!



野生動物を保護する機会というのは、ありそうでなかなかないですし
それは遭遇した方に取って大きな経験・体験になるであろうことはとてもよくわかります
だけど、その上で「何かをしてあげたい」ではなく「自分では手に負えない」と判断し搬送することも大切です。
そして野外でその種類を見たときに「ああ、あの鳥(どうぶつ)は元気に戻ったかな」とか「実はこんなにいるんだな」とか、思いをはせるようになってくれたらうれしいです。



「傷ついた野生動物を見つけたら?」に関しては、私としてはいつでもどこでも、もっともっと知ってほしいことであります。
どこでもお呼びいただければ対応したいと思っています。
いつでもご提案ください!





ゲストで登場してもらったハヤブサ君もあの後も不調もなく元気もりもりです。
個体の体調等の上ですが、こちらも機会あれば今回のように連れていくことはできますので(そのため、鳥を実際間近で見てもらう自然からの預かりものです)ご相談ください。
※ちなみにハヤブサ君は野生復帰はできない個体です。
基本、野生復帰を目指している個体を講演などで連れ出すことはしません。復帰を目指す個体は復帰一本に絞り、治療に集中しています※











  
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2020年01月30日

野生動物を保護したら

こんにちは、獣医師の伊藤です。


ここ最近交通事故等での保護鳥が続いています。


保護されてきたリュウキュウコノハズク



路上や目立つ場所で弱ってる様子や明らかにケガをしている様子の野生動物を見かけた場合は
基本、まずは各市町村や支庁、環境省へ相談、連絡をしてください。
保護の必要、搬送の可否などをまずは仰いでください。
私も休みの日や動けるときは直接取りに向かうことも不可能ではありませんが、まずはお問い合わせをしてください。


特に今時期は鳥インフルエンザのこともあり、急に野鳥を保護し持ち込みをすることはちょっと注意が必要です。
状況や種類によっては簡易検査の必要がある場合があります。
またペットバードやカイウサギの来院もあり、野生動物との接触は双方のためにも出来る限り避けたい意図があります。


・いきなり捕まえようとしないこと!

野生動物にとって、私たちヒトは怖い外敵です。
必死に逃げようとし、あるいは攻撃をしてくる場合もあります。
捕まえようとして怪我をしてしまう、ケガを悪化させてしまう事にもなりますので、決して無理をしないことです。
そして、声をかける、撫でる、目を見つめるはすべて多大なる恐怖とストレスになります。
たまに抱っこしたり、手に包んだまま搬送する方がいますが、巨大な巨人につかまれ謎の声をかけられ食べられるかもしれない恐怖と思ってください。
タオル等でくるむように捕まえ、すぐに収容箱に移してください。



リュウキュウコノハズクは100g程度の小さな鳥ですが、それでも猛禽。鋭い爪で握られると針が刺さるように痛いです。
ケナガネズミに咬まれた時はそれはそれは痛かったし結構出血しました。
クロウサギも蹴られるとミミズ腫れになります。


・発見状況をある程度把握してください

保護原因の究明や再発防止につながることがあります。
また、無事回復した場合人為的に個体の移動能力を超えた移動をせず、原則保護地点の近くでリリースします。
早めにリリースできる場合、個体も土地勘がありスムースに復帰できたり、遺伝子攪乱になることをさけます。
路上だった、建物のそばだった、近くにネコやカラスがいた、そういったことも保護原因をさぐるヒントとなります。


・段ボールなどをまず用意!

保護や搬送で一番簡便で便利なのが、段ボールです。
鳥かごなどはメッシュになっており、上記のとおりヒトが怖い野生動物にとっては丸見えなのは大変な恐怖であり
暴れて鳥の羽が擦れてしまいます。
もし鳥かご等しかない場合は、バスタオルなどで周りをしっかり覆って視界をさえぎってください。
何かあった場合のために車に段ボールひとつ!も、おすすめです。
私は常に車に段ボールや応急セットを積んでいます。


・中に餌などは入れないで!

人が怖い野生動物にとって「捕まった!!」という極度のストレス、捕まるほどに弱っているひん死の状態で
餌どうぞ、と言われて簡単には食べません。
むしろ暴れてしまい体が汚れてしまう事や、餌の選択が間違えていることも非常に多いので
餌を、と思うよりは迅速に搬送を!と思ってください。
(※例えば今まで肉食の猛禽にリンゴ、おにぎり、パンなどが入れられていたことがあります。
全く食べるわけもなく、車で搬送中に体につき、汚れてしまう一方です)
中に入れるとしたら、下に敷くペットシーツや新聞くらいで十分です。


・空気穴はいりません。

段ボールをある程度密閉しても、窒息することはありません。
空気穴をあけたり、明るさを保つことで逆に逃げようとしたり、暴れさせて疲弊させてしまいます。
しっかり蓋をしてしまってよいです(ガチガチに蓋をガムテープで閉めろというわけではありませんよ)
真っ暗にすることでかなりストレス回避が出来ます。


・保護したあとは、搬送相談後は基本的に病院です

「少しだけ家で面倒を見よう」「飼ってもいいかな」は、基本すべからくダメです。
野生動物を許可なく飼育することはできませんので、保護の理由であっても違法になります。
必ず指定病院での保護治療、と思ってください。
基本野生動物の飼養登録を新規でとることはもうできませんが、病院の場合は長期に及ぶ場合などは
飼養登録を取り、法律にのっとって保護をしています。


病院で受け取った後は、責任を持って出来る限りの治療を行います。
たまに「クロウサギ保護」など先行して報道に出るケースがありますが、保護治療中の野生動物はお見せすることはできません
「今いるんでしょ?ちょっと見せて」と聞かれることはありますが、動物園とは違い、治療中の身ですので
みせものではないことはご理解ください。
治療中の野生動物、状況によりまずが接する時間は世話や治療の一日数分程度なんてこともあり、他の時間は出来る限り接することはありません。
それほどまでにヒトとの接触はストレスになります。



保護される時点で野生動物は相当弱っており、元気に回復する率は決して高くはありません。
おおむね2~3割です。
ただ、保護後に死んでしまってもそれで終わりではありません。
死因の究明、研究への提供、標本としての保存などその後にもさまざまな道があります。
決して無駄になることはありません。
また、怪我したり弱っている野生動物に関しては、県の指定病院による保護治療のため、保護主さんに治療費がかかることはありません。


鳥インフルに少し触れていますが、万が一その個体がそうだったとしても、よほど濃厚接触(抱きしめて直接スーハ―深呼吸とか、それくらい?)でもしない限りうつることはないと思ってください。
またインフル以外でも野生動物は色々な病気や寄生虫を持っている可能性がありますが、
常識的な衛生概念、保護搬送したあとの手洗いやうがいなどでも十分リスクは減らせます。
必要以上に恐れず、でも必要以上には接触しないことが原則です。





いつ誰が発見、保護することになるとも分かりません。
「そういえば、何か書いてあったな!」と思い出してもらえると幸いです。

  
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2020年01月04日

4日土曜から診察です!

あけましておめでとうございます。獣医師の伊藤です。


なんとか新年4日(0時を回っているので)まで、大きすぎる急患もなく過ごすことができました。
緊急手術や迷子犬などなど、いくつかありましたが
おおむね私も穏やかな年末年始を過ごすことができました。



4日(土曜)からは通常診療になります!
とはいえ、土曜は午前のみ、5日は日曜休診と少しゆっくりめのスタートとなります。
今年もよろしくお願いします。




12月28日の奄美新聞
http://amamishimbun.co.jp/2019/12/28/22418/

平川動物公園HP
http://hirakawazoo.jp/news/15804

10月より当院で保護治療していたアマミノクロウサギの「マツバ」ちゃんが平川動物公園に移管・継続治療を受けることとなりました。
徳之島より保護個体の連絡を受け、初期治療のち大島へ搬送してもらい、引き続き治療を行いました。
保護時は呼吸困難が強くかなり状態も悪く、私もこれは難しいとかなり苦戦しましたが
カイウサギの治療経験の豊富な先生のアドバイスや、個体の生命力もあり
状態も落ち着いてくることができました。


あごの骨が折れており、結果いわゆる歯並びにずれが出来てしまいました。
歯が伸び続けるウサギは定期的に歯を削り食べにくくならないようにしていかねばなりません。
2ヶ月かかりましたが食欲も落ち着き、安定した状態で平川動物公園に移動となりました。


アマミノクロウサギの徳之島個体はこの個体唯一が飼養個体となります
現在平川動物公園では合計3頭目です。
以前の「ケンタ」くんも治療させていただきました(今も元気です!)
非公開で飼養されていますが、元気で頑張ってほしいと思います。
非公開とはいえ、クロウサギがいるアナウンスは時折広報をされたり、園内に案内が掲示されていたりします。
アマミノクロウサギや奄美群島の自然に関して興味を持ってくれる方がいっぱいいるといいなあ!





クロウサギの保護治療は毎年数件ありますが(去年は結局3頭でした)
毎回とてもその責務とともに緊張苦労します。
1頭でも治療がうまくいきますよう、これからも経験を積んでいきたいと思っています。
また、死亡してしまっても配偶子や血液、細胞など研究提供をすることもあります。
死亡してしまったら終わりではなく、結果卵子保存に至っているケースもあります。
もし交通事故などで死んでしまっている野生動物を見つけた場合でも、まずはご相談ください。




  
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