2020年01月30日
野生動物を保護したら
こんにちは、獣医師の伊藤です。
ここ最近交通事故等での保護鳥が続いています。

保護されてきたリュウキュウコノハズク
路上や目立つ場所で弱ってる様子や明らかにケガをしている様子の野生動物を見かけた場合は
基本、まずは各市町村や支庁、環境省へ相談、連絡をしてください。
保護の必要、搬送の可否などをまずは仰いでください。
私も休みの日や動けるときは直接取りに向かうことも不可能ではありませんが、まずはお問い合わせをしてください。
特に今時期は鳥インフルエンザのこともあり、急に野鳥を保護し持ち込みをすることはちょっと注意が必要です。
状況や種類によっては簡易検査の必要がある場合があります。
またペットバードやカイウサギの来院もあり、野生動物との接触は双方のためにも出来る限り避けたい意図があります。
・いきなり捕まえようとしないこと!
野生動物にとって、私たちヒトは怖い外敵です。
必死に逃げようとし、あるいは攻撃をしてくる場合もあります。
捕まえようとして怪我をしてしまう、ケガを悪化させてしまう事にもなりますので、決して無理をしないことです。
そして、声をかける、撫でる、目を見つめるはすべて多大なる恐怖とストレスになります。
たまに抱っこしたり、手に包んだまま搬送する方がいますが、巨大な巨人につかまれ謎の声をかけられ食べられるかもしれない恐怖と思ってください。
タオル等でくるむように捕まえ、すぐに収容箱に移してください。

リュウキュウコノハズクは100g程度の小さな鳥ですが、それでも猛禽。鋭い爪で握られると針が刺さるように痛いです。
ケナガネズミに咬まれた時はそれはそれは痛かったし結構出血しました。
クロウサギも蹴られるとミミズ腫れになります。
・発見状況をある程度把握してください
保護原因の究明や再発防止につながることがあります。
また、無事回復した場合人為的に個体の移動能力を超えた移動をせず、原則保護地点の近くでリリースします。
早めにリリースできる場合、個体も土地勘がありスムースに復帰できたり、遺伝子攪乱になることをさけます。
路上だった、建物のそばだった、近くにネコやカラスがいた、そういったことも保護原因をさぐるヒントとなります。
・段ボールなどをまず用意!
保護や搬送で一番簡便で便利なのが、段ボールです。
鳥かごなどはメッシュになっており、上記のとおりヒトが怖い野生動物にとっては丸見えなのは大変な恐怖であり
暴れて鳥の羽が擦れてしまいます。
もし鳥かご等しかない場合は、バスタオルなどで周りをしっかり覆って視界をさえぎってください。
何かあった場合のために車に段ボールひとつ!も、おすすめです。
私は常に車に段ボールや応急セットを積んでいます。
・中に餌などは入れないで!
人が怖い野生動物にとって「捕まった!!」という極度のストレス、捕まるほどに弱っているひん死の状態で
餌どうぞ、と言われて簡単には食べません。
むしろ暴れてしまい体が汚れてしまう事や、餌の選択が間違えていることも非常に多いので
餌を、と思うよりは迅速に搬送を!と思ってください。
(※例えば今まで肉食の猛禽にリンゴ、おにぎり、パンなどが入れられていたことがあります。
全く食べるわけもなく、車で搬送中に体につき、汚れてしまう一方です)
中に入れるとしたら、下に敷くペットシーツや新聞くらいで十分です。
・空気穴はいりません。
段ボールをある程度密閉しても、窒息することはありません。
空気穴をあけたり、明るさを保つことで逆に逃げようとしたり、暴れさせて疲弊させてしまいます。
しっかり蓋をしてしまってよいです(ガチガチに蓋をガムテープで閉めろというわけではありませんよ)
真っ暗にすることでかなりストレス回避が出来ます。
・保護したあとは、搬送相談後は基本的に病院です
「少しだけ家で面倒を見よう」「飼ってもいいかな」は、基本すべからくダメです。
野生動物を許可なく飼育することはできませんので、保護の理由であっても違法になります。
必ず指定病院での保護治療、と思ってください。
基本野生動物の飼養登録を新規でとることはもうできませんが、病院の場合は長期に及ぶ場合などは
飼養登録を取り、法律にのっとって保護をしています。
病院で受け取った後は、責任を持って出来る限りの治療を行います。
たまに「クロウサギ保護」など先行して報道に出るケースがありますが、保護治療中の野生動物はお見せすることはできません
「今いるんでしょ?ちょっと見せて」と聞かれることはありますが、動物園とは違い、治療中の身ですので
みせものではないことはご理解ください。
治療中の野生動物、状況によりまずが接する時間は世話や治療の一日数分程度なんてこともあり、他の時間は出来る限り接することはありません。
それほどまでにヒトとの接触はストレスになります。
保護される時点で野生動物は相当弱っており、元気に回復する率は決して高くはありません。
おおむね2~3割です。
ただ、保護後に死んでしまってもそれで終わりではありません。
死因の究明、研究への提供、標本としての保存などその後にもさまざまな道があります。
決して無駄になることはありません。
また、怪我したり弱っている野生動物に関しては、県の指定病院による保護治療のため、保護主さんに治療費がかかることはありません。
鳥インフルに少し触れていますが、万が一その個体がそうだったとしても、よほど濃厚接触(抱きしめて直接スーハ―深呼吸とか、それくらい?)でもしない限りうつることはないと思ってください。
またインフル以外でも野生動物は色々な病気や寄生虫を持っている可能性がありますが、
常識的な衛生概念、保護搬送したあとの手洗いやうがいなどでも十分リスクは減らせます。
必要以上に恐れず、でも必要以上には接触しないことが原則です。

いつ誰が発見、保護することになるとも分かりません。
「そういえば、何か書いてあったな!」と思い出してもらえると幸いです。
ここ最近交通事故等での保護鳥が続いています。

保護されてきたリュウキュウコノハズク
路上や目立つ場所で弱ってる様子や明らかにケガをしている様子の野生動物を見かけた場合は
基本、まずは各市町村や支庁、環境省へ相談、連絡をしてください。
保護の必要、搬送の可否などをまずは仰いでください。
私も休みの日や動けるときは直接取りに向かうことも不可能ではありませんが、まずはお問い合わせをしてください。
特に今時期は鳥インフルエンザのこともあり、急に野鳥を保護し持ち込みをすることはちょっと注意が必要です。
状況や種類によっては簡易検査の必要がある場合があります。
またペットバードやカイウサギの来院もあり、野生動物との接触は双方のためにも出来る限り避けたい意図があります。
・いきなり捕まえようとしないこと!
野生動物にとって、私たちヒトは怖い外敵です。
必死に逃げようとし、あるいは攻撃をしてくる場合もあります。
捕まえようとして怪我をしてしまう、ケガを悪化させてしまう事にもなりますので、決して無理をしないことです。
そして、声をかける、撫でる、目を見つめるはすべて多大なる恐怖とストレスになります。
たまに抱っこしたり、手に包んだまま搬送する方がいますが、巨大な巨人につかまれ謎の声をかけられ食べられるかもしれない恐怖と思ってください。
タオル等でくるむように捕まえ、すぐに収容箱に移してください。

リュウキュウコノハズクは100g程度の小さな鳥ですが、それでも猛禽。鋭い爪で握られると針が刺さるように痛いです。
ケナガネズミに咬まれた時はそれはそれは痛かったし結構出血しました。
クロウサギも蹴られるとミミズ腫れになります。
・発見状況をある程度把握してください
保護原因の究明や再発防止につながることがあります。
また、無事回復した場合人為的に個体の移動能力を超えた移動をせず、原則保護地点の近くでリリースします。
早めにリリースできる場合、個体も土地勘がありスムースに復帰できたり、遺伝子攪乱になることをさけます。
路上だった、建物のそばだった、近くにネコやカラスがいた、そういったことも保護原因をさぐるヒントとなります。
・段ボールなどをまず用意!
保護や搬送で一番簡便で便利なのが、段ボールです。
鳥かごなどはメッシュになっており、上記のとおりヒトが怖い野生動物にとっては丸見えなのは大変な恐怖であり
暴れて鳥の羽が擦れてしまいます。
もし鳥かご等しかない場合は、バスタオルなどで周りをしっかり覆って視界をさえぎってください。
何かあった場合のために車に段ボールひとつ!も、おすすめです。
私は常に車に段ボールや応急セットを積んでいます。
・中に餌などは入れないで!
人が怖い野生動物にとって「捕まった!!」という極度のストレス、捕まるほどに弱っているひん死の状態で
餌どうぞ、と言われて簡単には食べません。
むしろ暴れてしまい体が汚れてしまう事や、餌の選択が間違えていることも非常に多いので
餌を、と思うよりは迅速に搬送を!と思ってください。
(※例えば今まで肉食の猛禽にリンゴ、おにぎり、パンなどが入れられていたことがあります。
全く食べるわけもなく、車で搬送中に体につき、汚れてしまう一方です)
中に入れるとしたら、下に敷くペットシーツや新聞くらいで十分です。
・空気穴はいりません。
段ボールをある程度密閉しても、窒息することはありません。
空気穴をあけたり、明るさを保つことで逆に逃げようとしたり、暴れさせて疲弊させてしまいます。
しっかり蓋をしてしまってよいです(ガチガチに蓋をガムテープで閉めろというわけではありませんよ)
真っ暗にすることでかなりストレス回避が出来ます。
・保護したあとは、搬送相談後は基本的に病院です
「少しだけ家で面倒を見よう」「飼ってもいいかな」は、基本すべからくダメです。
野生動物を許可なく飼育することはできませんので、保護の理由であっても違法になります。
必ず指定病院での保護治療、と思ってください。
基本野生動物の飼養登録を新規でとることはもうできませんが、病院の場合は長期に及ぶ場合などは
飼養登録を取り、法律にのっとって保護をしています。
病院で受け取った後は、責任を持って出来る限りの治療を行います。
たまに「クロウサギ保護」など先行して報道に出るケースがありますが、保護治療中の野生動物はお見せすることはできません
「今いるんでしょ?ちょっと見せて」と聞かれることはありますが、動物園とは違い、治療中の身ですので
みせものではないことはご理解ください。
治療中の野生動物、状況によりまずが接する時間は世話や治療の一日数分程度なんてこともあり、他の時間は出来る限り接することはありません。
それほどまでにヒトとの接触はストレスになります。
保護される時点で野生動物は相当弱っており、元気に回復する率は決して高くはありません。
おおむね2~3割です。
ただ、保護後に死んでしまってもそれで終わりではありません。
死因の究明、研究への提供、標本としての保存などその後にもさまざまな道があります。
決して無駄になることはありません。
また、怪我したり弱っている野生動物に関しては、県の指定病院による保護治療のため、保護主さんに治療費がかかることはありません。
鳥インフルに少し触れていますが、万が一その個体がそうだったとしても、よほど濃厚接触(抱きしめて直接スーハ―深呼吸とか、それくらい?)でもしない限りうつることはないと思ってください。
またインフル以外でも野生動物は色々な病気や寄生虫を持っている可能性がありますが、
常識的な衛生概念、保護搬送したあとの手洗いやうがいなどでも十分リスクは減らせます。
必要以上に恐れず、でも必要以上には接触しないことが原則です。

いつ誰が発見、保護することになるとも分かりません。
「そういえば、何か書いてあったな!」と思い出してもらえると幸いです。
Posted by 奄美いんまや動物病院 龍郷町中勝にあります。 9:00~12:00、15:00~18:30 休診は水曜、土曜午後、日曜祝日 時間外はお応えできない場合があります。 0997-62-3310 090-2085-2649 https://inmayaanimalhospital.jimdofree.com/ at
01:18
│野生動物を見かけたら
2020年01月26日
出張からも戻っています。
こんにちは、獣医師の伊藤です。
無事出張からも戻りました。
手術見学というあまりない機会ですが、非常に勉強&復習になりました。
立ち会いを許してくれた友人獣医師と飼い主さんには感謝です。
この機会を今後も活かせるようにしていきたいと思います。
手術も無事終了し、元気に一緒に帰ってきました。
せっかく鹿児島本土まで行ったので、仙巌園の猫神神社へお参りに行ってきました。
ネコの神様!(※しばらく「上様!」と誤字していました、はずかしい)
それはもうご挨拶せねばなりません。



仙巌園自体も初めてでした。
昔ルリカケスも飼育していたのですよね、
広くてきれいでとても良いところでした。
ちょっと曇りでしたが、雨にはならずに済みました。
猫神さまはとてもこじんまりしていましたが、ネコ缶がお供えしてあったりしして
やっとご挨拶ができました。
少しでもこれからもどうぶつたちに貢献できますように!
急激にここ数日暑いですし、どうぶつも体調崩しやすいです。
27日月曜からは通常診療に戻ります。
どうぞよろしくお願いします!

カレーちゃんもご縁が降ってきますように!
無事出張からも戻りました。
手術見学というあまりない機会ですが、非常に勉強&復習になりました。
立ち会いを許してくれた友人獣医師と飼い主さんには感謝です。
この機会を今後も活かせるようにしていきたいと思います。
手術も無事終了し、元気に一緒に帰ってきました。
せっかく鹿児島本土まで行ったので、仙巌園の猫神神社へお参りに行ってきました。
ネコの神様!(※しばらく「上様!」と誤字していました、はずかしい)
それはもうご挨拶せねばなりません。



仙巌園自体も初めてでした。
昔ルリカケスも飼育していたのですよね、
広くてきれいでとても良いところでした。
ちょっと曇りでしたが、雨にはならずに済みました。
猫神さまはとてもこじんまりしていましたが、ネコ缶がお供えしてあったりしして
やっとご挨拶ができました。
少しでもこれからもどうぶつたちに貢献できますように!
急激にここ数日暑いですし、どうぶつも体調崩しやすいです。
27日月曜からは通常診療に戻ります。
どうぞよろしくお願いします!

カレーちゃんもご縁が降ってきますように!
2020年01月22日
どうぶつたちのお見送り
こんにちは、獣医師の伊藤です。
ちょっと難しいお話です。
どうぶつを飼っている以上、かならず避けられないもの、死というおわかれがいつかやってきます。
私は色々などうぶつと接していますが、勿論、どうぶつにお話を聞くことはできませんが
どうぶつは私たちヒトよりずっとずっと単純明快です。
「死にたくない」と嘆いたり「もっと早くなんで病院に行ってくれなかったの」と後悔したり、恨んだり、そんなことは絶対にないと思います。
もっとスパンの短い「今が快適・不快」くらいだと思います。
「死」という概念もないのだと思います。
置いていかれて悲しいのはヒトばかり…後悔したり、もっとああしたら、早くできたら、もっとできたことがあったんじゃないか…あれこれ考えてしまうのは、当たり前です。
それはどんな治療や生活をしていようとも、どれだけ気を付けていようとも、覚悟していても、必ずあります。
それでもそれを少なくできるように過ごしてほしいですし、病院というのはそういう面でのサポートできる部分でもあると思っています。
痛いこと、苦しいことからは出来る限り解放してあげなければなりません。
病院という立場上、突然に起こることもあれば、病気が分かり徐々に進んで行ってしまう事や
色々な状況に立ち会う機会がどうしてもあります。
今でも忘れることのないわかれもたくさんあります。
死は必ずやってくる。
その時を、少しでも後悔を少なく「この子に出会えてよかった」と思えるように過ごしてほしいです。
寂しさでいっぱいになりますが、それまでの長い間、幸せで楽しかったことをたくさん思い出してください。
上に書いた通り、どうぶつに死の概念がほとんどないと思います。
たとえば病気になり、迫りくるその気配を感じている方もいらっしゃるかもしれません。
年を取り、いつかやってくるものがだんだんと遠くなくなってきているとふと思う方もいらっしゃると思います。
不安な日々やつらい日々はとても長く感じますが、実は楽しかった日々はその何倍もあったはずなのです。
寂しさでおしつぶされそうでも、いつか「うちに来てくれてありがとう」と思える日々がくるはずです。
無理して「早く乗り越えなければ」「忘れなければ」なんてことは、絶対にないです。そんな必要はありません。
私も今飼っている猫は13歳。
10年先にいるかどうかはあやしいです。
一度だけけいれんを起こして意識がなくなったことが去年あり、「いつか来るその日」というものを強く感じました。
(今も元気モリモリです)
居なくなることは考えられないほどですが、それでも「いつか」はやってきます。
その時を迎えた時、迎えるまで、この子らしい過ごし方をしてほしいと強く願っています。
非科学的ですが、不思議と亡くなってしまった後も気配がしばらくあるというのは、良く聞きます。
いつもの時間、いつもの場所、良く聞く足音、カーテンが揺れる…
怖くはなく「あ、いるんだなあ」と思えるような経験をされている方は結構います。
少しずつそういった気配が薄くなっていき、日常が過ぎていくことが多いです。
「たぶん、まだしばらくいると思いますよ」とお伝えすることがありますが、私は本当にそれはそう思っているのです。
よくご相談をうけるのが、お別れの時はどうしたらいいのか、というもの
ペット霊園さんにお願いするケースが多いと思いますが、そのあとお骨が戻ってきた後など
どんな風でも構わないと思っています。
ずっとそばにお骨を置いている方、庭に埋める方、極端な話骨を食べてしまいたいという方もいるといいます。
とくにそのあといつまでにどうしろ、という決まりはありません(宗教によってあるかもしれませんが、明確に決まりはありません)
ご自身が納得されるまでそばに置いていてもいいと思っています。
私はわんこの毛は今でも持っています(すでに10年以上前です)
こういったお話はあまり普段お話しすることではない部分ではありますが
いつか来るもの
命を飼うというのは、そう言う事も含めて「ともに生きること」だと思います。
少しでも後悔がなく、楽しく(当然ですが毎日考えて覚悟する必要はありませんよ!)過ごしてほしいと思っています。
難しいお話なので、加筆修正するかもしれません。
ここを見ることはないかもしれませんが、落ち着いて見る日が来たとき
私はあの時、うまく伝えられていないと思います。
どうか後悔しないでください。
思い出して泣けてくる日は長いかもしれませんが、それだけ大切にしたということを忘れないでいてください。
「もう苦しくない」です。
ちょっと難しいお話です。
どうぶつを飼っている以上、かならず避けられないもの、死というおわかれがいつかやってきます。
私は色々などうぶつと接していますが、勿論、どうぶつにお話を聞くことはできませんが
どうぶつは私たちヒトよりずっとずっと単純明快です。
「死にたくない」と嘆いたり「もっと早くなんで病院に行ってくれなかったの」と後悔したり、恨んだり、そんなことは絶対にないと思います。
もっとスパンの短い「今が快適・不快」くらいだと思います。
「死」という概念もないのだと思います。
置いていかれて悲しいのはヒトばかり…後悔したり、もっとああしたら、早くできたら、もっとできたことがあったんじゃないか…あれこれ考えてしまうのは、当たり前です。
それはどんな治療や生活をしていようとも、どれだけ気を付けていようとも、覚悟していても、必ずあります。
それでもそれを少なくできるように過ごしてほしいですし、病院というのはそういう面でのサポートできる部分でもあると思っています。
痛いこと、苦しいことからは出来る限り解放してあげなければなりません。
病院という立場上、突然に起こることもあれば、病気が分かり徐々に進んで行ってしまう事や
色々な状況に立ち会う機会がどうしてもあります。
今でも忘れることのないわかれもたくさんあります。
死は必ずやってくる。
その時を、少しでも後悔を少なく「この子に出会えてよかった」と思えるように過ごしてほしいです。
寂しさでいっぱいになりますが、それまでの長い間、幸せで楽しかったことをたくさん思い出してください。
上に書いた通り、どうぶつに死の概念がほとんどないと思います。
たとえば病気になり、迫りくるその気配を感じている方もいらっしゃるかもしれません。
年を取り、いつかやってくるものがだんだんと遠くなくなってきているとふと思う方もいらっしゃると思います。
不安な日々やつらい日々はとても長く感じますが、実は楽しかった日々はその何倍もあったはずなのです。
寂しさでおしつぶされそうでも、いつか「うちに来てくれてありがとう」と思える日々がくるはずです。
無理して「早く乗り越えなければ」「忘れなければ」なんてことは、絶対にないです。そんな必要はありません。
私も今飼っている猫は13歳。
10年先にいるかどうかはあやしいです。
一度だけけいれんを起こして意識がなくなったことが去年あり、「いつか来るその日」というものを強く感じました。
(今も元気モリモリです)
居なくなることは考えられないほどですが、それでも「いつか」はやってきます。
その時を迎えた時、迎えるまで、この子らしい過ごし方をしてほしいと強く願っています。
非科学的ですが、不思議と亡くなってしまった後も気配がしばらくあるというのは、良く聞きます。
いつもの時間、いつもの場所、良く聞く足音、カーテンが揺れる…
怖くはなく「あ、いるんだなあ」と思えるような経験をされている方は結構います。
少しずつそういった気配が薄くなっていき、日常が過ぎていくことが多いです。
「たぶん、まだしばらくいると思いますよ」とお伝えすることがありますが、私は本当にそれはそう思っているのです。
よくご相談をうけるのが、お別れの時はどうしたらいいのか、というもの
ペット霊園さんにお願いするケースが多いと思いますが、そのあとお骨が戻ってきた後など
どんな風でも構わないと思っています。
ずっとそばにお骨を置いている方、庭に埋める方、極端な話骨を食べてしまいたいという方もいるといいます。
とくにそのあといつまでにどうしろ、という決まりはありません(宗教によってあるかもしれませんが、明確に決まりはありません)
ご自身が納得されるまでそばに置いていてもいいと思っています。
私はわんこの毛は今でも持っています(すでに10年以上前です)
こういったお話はあまり普段お話しすることではない部分ではありますが
いつか来るもの
命を飼うというのは、そう言う事も含めて「ともに生きること」だと思います。
少しでも後悔がなく、楽しく(当然ですが毎日考えて覚悟する必要はありませんよ!)過ごしてほしいと思っています。
難しいお話なので、加筆修正するかもしれません。
ここを見ることはないかもしれませんが、落ち着いて見る日が来たとき
私はあの時、うまく伝えられていないと思います。
どうか後悔しないでください。
思い出して泣けてくる日は長いかもしれませんが、それだけ大切にしたということを忘れないでいてください。
「もう苦しくない」です。
2020年01月20日
24(金)25(土)は臨時休診です!
こんにちは、獣医師の伊藤です。
24日(金曜)、25日(土曜)は島外へ手術見学のため臨時休診となります。
申し訳ありませんがご理解・ご協力お願いします。
25日の夜には戻りますので、以降の対応は可能です。
貴重な機会なので、勉強してまいります!

先日、地鎮祭がありました。
全然ちゃんとした写真を撮っていませんでした…
寒い日でしたが、雨にはならずほっとしています。
そんなに大きな設備ではありませんが、これからいろいろ準備がはじまります!!
私もワクワクです!
24日(金曜)、25日(土曜)は島外へ手術見学のため臨時休診となります。
申し訳ありませんがご理解・ご協力お願いします。
25日の夜には戻りますので、以降の対応は可能です。
貴重な機会なので、勉強してまいります!

先日、地鎮祭がありました。
全然ちゃんとした写真を撮っていませんでした…
寒い日でしたが、雨にはならずほっとしています。
そんなに大きな設備ではありませんが、これからいろいろ準備がはじまります!!
私もワクワクです!
2020年01月16日
ワンちゃんの心臓病
こんにちは、獣医師の伊藤です。
高齢(おおむね10歳以上)のワンちゃんで多く相談や継続治療をしている病気で、心臓病があります。
・タンがからんだような、何か詰まったような「カーッ!、カハッ!」としたしぐさが増えた(これはワンちゃんの咳です)
・散歩中に少しへばりやすくなった
・あるいは散歩中などに失神したことがある
特に咳はお話を聞くと「そういえば、最近夜や明け方にある」「興奮した後に起こる」と言う飼い主さんは多いです。
ワンちゃんは年を取ると、伴って心臓ももちろん年を取ります。
年を取ったワンちゃんで出やすい心臓病は聴診をすると雑音という形で気が付くケースが多いですが
心臓病は聴診だけではなく、レントゲンやエコー、状況などから総合的に判断する必要があります。
そしてとくに小型犬(チワワやポメラニアン、シュナウザーなど)で目立つことが多いです。
基本、心臓病は治るものではありません。
年を取って疲れが出てきた心臓に支え(薬)をしつつ、上手に付き合っていく必要があります。
内服が基本となり、そして「治るものではない」ということで、内服は継続する必要があります。
(※心臓病の内服薬や治療に関しては、どんどん新しい情報も入ってきます。より良い新しい薬も増えています。
ここで書いていることもいつか過去のものになることもあります
また、心臓病とひとくくりにしていますが人も同じでたくさんの病態はありますよ!※)
また内服のスタートのタイミングはとても悩ましいところでもあります。
早めの方が良いとされていますが、
たまたま健康診断などで心雑音に気が付いても、自覚症状の少ないときに急に「ずっと薬を飲んでほしい」と言ってもなかなかピンときません。
元気なのに、なんで?結局途中で薬を止めてしまった、という方も結構いたりします。
それでは意味がないところか、悪化させてしまう事もあります。
どういう状態なのか、どういうおつきあいをしていったらいいのか?
何よりも飼い主さんがしっかり理解したうえで治療は始めなければいけないと思っています。
ただ、心臓という体にとってとても大切な臓器であるゆえに、心臓が悪いということは命にも係わります。
しっかり理解し、上手に付き合う。
様子がおかしいときは早めに相談してもらう。
心臓が悪いと言っても、うまくお付き合いして何年も内服だけで元気いっぱいの子もたくさんいます。
年を取ってきたらなおのこと、健康診断の気持ちで病院に来てもらうのも良いと思います!
病院は病気の治療だけではなく、健康であり続けるために来るところでありたいと思っています。
高齢(おおむね10歳以上)のワンちゃんで多く相談や継続治療をしている病気で、心臓病があります。
・タンがからんだような、何か詰まったような「カーッ!、カハッ!」としたしぐさが増えた(これはワンちゃんの咳です)
・散歩中に少しへばりやすくなった
・あるいは散歩中などに失神したことがある
特に咳はお話を聞くと「そういえば、最近夜や明け方にある」「興奮した後に起こる」と言う飼い主さんは多いです。
ワンちゃんは年を取ると、伴って心臓ももちろん年を取ります。
年を取ったワンちゃんで出やすい心臓病は聴診をすると雑音という形で気が付くケースが多いですが
心臓病は聴診だけではなく、レントゲンやエコー、状況などから総合的に判断する必要があります。
そしてとくに小型犬(チワワやポメラニアン、シュナウザーなど)で目立つことが多いです。
基本、心臓病は治るものではありません。
年を取って疲れが出てきた心臓に支え(薬)をしつつ、上手に付き合っていく必要があります。
内服が基本となり、そして「治るものではない」ということで、内服は継続する必要があります。
(※心臓病の内服薬や治療に関しては、どんどん新しい情報も入ってきます。より良い新しい薬も増えています。
ここで書いていることもいつか過去のものになることもあります
また、心臓病とひとくくりにしていますが人も同じでたくさんの病態はありますよ!※)
また内服のスタートのタイミングはとても悩ましいところでもあります。
早めの方が良いとされていますが、
たまたま健康診断などで心雑音に気が付いても、自覚症状の少ないときに急に「ずっと薬を飲んでほしい」と言ってもなかなかピンときません。
元気なのに、なんで?結局途中で薬を止めてしまった、という方も結構いたりします。
それでは意味がないところか、悪化させてしまう事もあります。
どういう状態なのか、どういうおつきあいをしていったらいいのか?
何よりも飼い主さんがしっかり理解したうえで治療は始めなければいけないと思っています。
ただ、心臓という体にとってとても大切な臓器であるゆえに、心臓が悪いということは命にも係わります。
しっかり理解し、上手に付き合う。
様子がおかしいときは早めに相談してもらう。
心臓が悪いと言っても、うまくお付き合いして何年も内服だけで元気いっぱいの子もたくさんいます。
年を取ってきたらなおのこと、健康診断の気持ちで病院に来てもらうのも良いと思います!
病院は病気の治療だけではなく、健康であり続けるために来るところでありたいと思っています。
2020年01月13日
喜界島案内(再)
こんにちは、獣医師の伊藤です。
喜界島診療のチラシを載せられなかったので、改めて!

2月、3月に連続で行く予定ですが、なぜか?
それは、ネコちゃんが多く妊娠出産する時期がこのあたりだからです。
何気なく餌をあげたノラネコ…気がついたら、1匹が5匹に増えたら、2匹が10匹に増えたら
気軽な気持ちは「どうしよう」に変わって行ってしまいます。
増えていけば、糞尿の問題も出てくるし、ノミやネコ風邪が蔓延し、弱っていく子も出てきます。
外の生活は私たちが思っている以上に過酷です。
出来ればその前に、それ以上増えてしまう前に、手術をすることで増えすぎてしまう事はなくなります。
1人、1家庭が面倒がみえるどうぶつの数にも限りがあります。
増えて手に負えなくなって、もてあまされてしまった結果、どうぶつも人も不幸になってしまいます。
なんとかこの連鎖を止めたいのです。
私はそのために喜界島への出張診療をしようと思ったわけです。
勿論飼い猫さんも、発情が発現しやすい時期でもあるので、「ひえ~大変!!」となる前に手術ができればとも思っています。
ワンちゃんも生殖器疾患は年を取ってから発症しやすくなります。
体力に余裕のある若いうちに手術は勧めます。
ネコちゃん、早い子では4か月齢ほどで発情・妊娠します。
私の知っているネコちゃんではまだ乳歯(約4か月ほどで乳歯から永久歯に生え変わります)の子ですでに妊娠している子がいました。
勿論ネコちゃんの体にも負担の大きなことです。
ワンちゃんも早い子では約6か月ほどで発情がはじまりますが、おおよそ半年に一回の発情のため、ネコちゃんに比べると妊娠しないように管理がしやすい点はあります。
普段手術が出来る動物病院がない分、私も行った際は出来る限りたくさん受付をします
ただ体力や時間には限りがあるので、2月3月は連続で行くことにしました。
少しでも一念発起してくれる方がいますように!

カレちゃんもよろしくにゃあ!
喜界島診療のチラシを載せられなかったので、改めて!

2月、3月に連続で行く予定ですが、なぜか?
それは、ネコちゃんが多く妊娠出産する時期がこのあたりだからです。
何気なく餌をあげたノラネコ…気がついたら、1匹が5匹に増えたら、2匹が10匹に増えたら
気軽な気持ちは「どうしよう」に変わって行ってしまいます。
増えていけば、糞尿の問題も出てくるし、ノミやネコ風邪が蔓延し、弱っていく子も出てきます。
外の生活は私たちが思っている以上に過酷です。
出来ればその前に、それ以上増えてしまう前に、手術をすることで増えすぎてしまう事はなくなります。
1人、1家庭が面倒がみえるどうぶつの数にも限りがあります。
増えて手に負えなくなって、もてあまされてしまった結果、どうぶつも人も不幸になってしまいます。
なんとかこの連鎖を止めたいのです。
私はそのために喜界島への出張診療をしようと思ったわけです。
勿論飼い猫さんも、発情が発現しやすい時期でもあるので、「ひえ~大変!!」となる前に手術ができればとも思っています。
ワンちゃんも生殖器疾患は年を取ってから発症しやすくなります。
体力に余裕のある若いうちに手術は勧めます。
ネコちゃん、早い子では4か月齢ほどで発情・妊娠します。
私の知っているネコちゃんではまだ乳歯(約4か月ほどで乳歯から永久歯に生え変わります)の子ですでに妊娠している子がいました。
勿論ネコちゃんの体にも負担の大きなことです。
ワンちゃんも早い子では約6か月ほどで発情がはじまりますが、おおよそ半年に一回の発情のため、ネコちゃんに比べると妊娠しないように管理がしやすい点はあります。
普段手術が出来る動物病院がない分、私も行った際は出来る限りたくさん受付をします
ただ体力や時間には限りがあるので、2月3月は連続で行くことにしました。
少しでも一念発起してくれる方がいますように!

カレちゃんもよろしくにゃあ!
2020年01月11日
飼い主さん募集ネコのお知らせ&2月の喜界島
こんにちは、獣医師の伊藤です。
あっという間に日常に戻ってきましたね。
まだまだ寒い日が続くので、いわゆる風邪【鼻水やくしゃみ、めやに】や膀胱炎【何度もトイレの姿勢をしたり、血尿】、ヘルニア【腰などを痛がる、歩くともつれる】などが続いています。
変だな?と言うときは早めにご相談を!
2月の喜界島診療の日程が決まりました。
2月7日(金曜)-2月10日(月曜)までが診療日程になります。
伴って、6日(木曜)は午後から休診、11日(火曜)はお休みとなります。
どうぞよろしくお願いします。
改めて、飼い主さん募集中のネコちゃんです。

カレーちゃん(約4か月、オス去勢済、ワクチン2回済)
うっすら眉毛のあるなんだか不思議顔のしかめっつら系ネコちゃん
マイペースで、あまり手がかからない気がします。
毛も茶トラというよりなんだろ…すすけたような黒っぽさがあります。
そしてさらに不思議ですが目が小さいのか陰気顔に写りがち(笑)


良く遊んでいますが、抱っこは少し苦手です。
ウチの先住ネコたちとは問題なく過ごしており、年末年始に友人の同世代の子猫を預かっていましたが、良く遊んでいました。
ネコ同士は比較的受け入れてくれる気質です。
スリゴロ~というより、あまりべたべたしない関係が良い人向けかも?
でも、違う家に行くと違う顔を見せてくるので、我が家で見せている姿も別の家に行くと変わっていくこともあります。
ネコちゃんを考えている方がいらっしゃいましたら、是非ご相談ください。
カレーちゃんだけではなく、これからも次々と保護猫は来ると思います。
https://inmayaanimalhospital.amamin.jp/e740634.html
ネコたちの譲渡の流れはこちらに記載してありますので、まずは読んでからご相談ください。
良いご縁がありますように!!
あっという間に日常に戻ってきましたね。
まだまだ寒い日が続くので、いわゆる風邪【鼻水やくしゃみ、めやに】や膀胱炎【何度もトイレの姿勢をしたり、血尿】、ヘルニア【腰などを痛がる、歩くともつれる】などが続いています。
変だな?と言うときは早めにご相談を!
2月の喜界島診療の日程が決まりました。
2月7日(金曜)-2月10日(月曜)までが診療日程になります。
伴って、6日(木曜)は午後から休診、11日(火曜)はお休みとなります。
どうぞよろしくお願いします。
改めて、飼い主さん募集中のネコちゃんです。

カレーちゃん(約4か月、オス去勢済、ワクチン2回済)
うっすら眉毛のあるなんだか不思議顔のしかめっつら系ネコちゃん
マイペースで、あまり手がかからない気がします。
毛も茶トラというよりなんだろ…すすけたような黒っぽさがあります。
そしてさらに不思議ですが目が小さいのか陰気顔に写りがち(笑)


良く遊んでいますが、抱っこは少し苦手です。
ウチの先住ネコたちとは問題なく過ごしており、年末年始に友人の同世代の子猫を預かっていましたが、良く遊んでいました。
ネコ同士は比較的受け入れてくれる気質です。
スリゴロ~というより、あまりべたべたしない関係が良い人向けかも?
でも、違う家に行くと違う顔を見せてくるので、我が家で見せている姿も別の家に行くと変わっていくこともあります。
ネコちゃんを考えている方がいらっしゃいましたら、是非ご相談ください。
カレーちゃんだけではなく、これからも次々と保護猫は来ると思います。
https://inmayaanimalhospital.amamin.jp/e740634.html
ネコたちの譲渡の流れはこちらに記載してありますので、まずは読んでからご相談ください。
良いご縁がありますように!!
2020年01月04日
4日土曜から診察です!
あけましておめでとうございます。獣医師の伊藤です。
なんとか新年4日(0時を回っているので)まで、大きすぎる急患もなく過ごすことができました。
緊急手術や迷子犬などなど、いくつかありましたが
おおむね私も穏やかな年末年始を過ごすことができました。
4日(土曜)からは通常診療になります!
とはいえ、土曜は午前のみ、5日は日曜休診と少しゆっくりめのスタートとなります。
今年もよろしくお願いします。
12月28日の奄美新聞
http://amamishimbun.co.jp/2019/12/28/22418/
平川動物公園HP
http://hirakawazoo.jp/news/15804
10月より当院で保護治療していたアマミノクロウサギの「マツバ」ちゃんが平川動物公園に移管・継続治療を受けることとなりました。
徳之島より保護個体の連絡を受け、初期治療のち大島へ搬送してもらい、引き続き治療を行いました。
保護時は呼吸困難が強くかなり状態も悪く、私もこれは難しいとかなり苦戦しましたが
カイウサギの治療経験の豊富な先生のアドバイスや、個体の生命力もあり
状態も落ち着いてくることができました。
あごの骨が折れており、結果いわゆる歯並びにずれが出来てしまいました。
歯が伸び続けるウサギは定期的に歯を削り食べにくくならないようにしていかねばなりません。
2ヶ月かかりましたが食欲も落ち着き、安定した状態で平川動物公園に移動となりました。
アマミノクロウサギの徳之島個体はこの個体唯一が飼養個体となります
現在平川動物公園では合計3頭目です。
以前の「ケンタ」くんも治療させていただきました(今も元気です!)
非公開で飼養されていますが、元気で頑張ってほしいと思います。
非公開とはいえ、クロウサギがいるアナウンスは時折広報をされたり、園内に案内が掲示されていたりします。
アマミノクロウサギや奄美群島の自然に関して興味を持ってくれる方がいっぱいいるといいなあ!

クロウサギの保護治療は毎年数件ありますが(去年は結局3頭でした)
毎回とてもその責務とともに緊張苦労します。
1頭でも治療がうまくいきますよう、これからも経験を積んでいきたいと思っています。
また、死亡してしまっても配偶子や血液、細胞など研究提供をすることもあります。
死亡してしまったら終わりではなく、結果卵子保存に至っているケースもあります。
もし交通事故などで死んでしまっている野生動物を見つけた場合でも、まずはご相談ください。
なんとか新年4日(0時を回っているので)まで、大きすぎる急患もなく過ごすことができました。
緊急手術や迷子犬などなど、いくつかありましたが
おおむね私も穏やかな年末年始を過ごすことができました。
4日(土曜)からは通常診療になります!
とはいえ、土曜は午前のみ、5日は日曜休診と少しゆっくりめのスタートとなります。
今年もよろしくお願いします。
12月28日の奄美新聞
http://amamishimbun.co.jp/2019/12/28/22418/
平川動物公園HP
http://hirakawazoo.jp/news/15804
10月より当院で保護治療していたアマミノクロウサギの「マツバ」ちゃんが平川動物公園に移管・継続治療を受けることとなりました。
徳之島より保護個体の連絡を受け、初期治療のち大島へ搬送してもらい、引き続き治療を行いました。
保護時は呼吸困難が強くかなり状態も悪く、私もこれは難しいとかなり苦戦しましたが
カイウサギの治療経験の豊富な先生のアドバイスや、個体の生命力もあり
状態も落ち着いてくることができました。
あごの骨が折れており、結果いわゆる歯並びにずれが出来てしまいました。
歯が伸び続けるウサギは定期的に歯を削り食べにくくならないようにしていかねばなりません。
2ヶ月かかりましたが食欲も落ち着き、安定した状態で平川動物公園に移動となりました。
アマミノクロウサギの徳之島個体はこの個体唯一が飼養個体となります
現在平川動物公園では合計3頭目です。
以前の「ケンタ」くんも治療させていただきました(今も元気です!)
非公開で飼養されていますが、元気で頑張ってほしいと思います。
非公開とはいえ、クロウサギがいるアナウンスは時折広報をされたり、園内に案内が掲示されていたりします。
アマミノクロウサギや奄美群島の自然に関して興味を持ってくれる方がいっぱいいるといいなあ!

クロウサギの保護治療は毎年数件ありますが(去年は結局3頭でした)
毎回とてもその責務とともに緊張苦労します。
1頭でも治療がうまくいきますよう、これからも経験を積んでいきたいと思っています。
また、死亡してしまっても配偶子や血液、細胞など研究提供をすることもあります。
死亡してしまったら終わりではなく、結果卵子保存に至っているケースもあります。
もし交通事故などで死んでしまっている野生動物を見つけた場合でも、まずはご相談ください。
Posted by 奄美いんまや動物病院 龍郷町中勝にあります。 9:00~12:00、15:00~18:30 休診は水曜、土曜午後、日曜祝日 時間外はお応えできない場合があります。 0997-62-3310 090-2085-2649 https://inmayaanimalhospital.jimdofree.com/ at
00:53
│おしらせ│野生動物を見かけたら