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奄美いんまや動物病院   龍郷町中勝にあります。                         9:00~12:00、15:00~18:30   休診は水曜、土曜午後、日曜祝日         時間外はお応えできない場合があります。         0997-62-3310      090-2085-2649     https://inmayaanimalhospital.jimdofree.com/
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2025年04月13日

どうぶつのおみおくり

こんにちは、獣医師の伊藤です

(現在喜界島診療中につき、予約投稿になります)
(通常診療は15日午後からです)


私事ですが、3月にうちのネコが18歳で亡くなりました。
動物を飼うということ、命を飼うということ、そして、自分より先に老いていき看取るということも含め、たくさんのことを教えてくれました。


飼っている子がシニア、ハイシニアになっているお家も非常に多く、診察中もそんな会話になることも少なくありません
「いつか来るその時」を、いかに過ごすかどうか
それまでの日々を豊かに過ごせるかどうか
飼っている限り、必ずその時はやってきますから、改めてそんなことも家族の間でも話していて欲しいなあと思います。
私が老犬友の会や、シニア講座を開きたがるのは、このシニアライフとお見送りの場面がとてもとても大切で難しいと思っているからです。


動物の生き方や思考は私たちに比べてずっとずっとシンプルで「今の快・不快」に尽きると思います。
後悔をするとか、隣が羨ましいとか、もっとこうして欲しかったとか、そういうのはありません。
色々思い悩んでしまったりするのはニンゲンばかりです
こうしてやれば良かった、と後悔するときは、もうその子はいないかもしれません。
(そんな思い悩む飼い主さんを見て「どうしたの?」と不安が伝わってしまうことはあります。)
できるかぎりずーっと、「快だけにしてあげる」ことです。
年食ったなあ、悲しいなあ、なんてことも思わないので、えっちらおっちら、すごさせてあげること。
年取った姿を「かわいそうに」と言う方はいますが、かわいそうなことじゃあありません。


治療にも選択肢があるように、生き方も様々な選択肢があって
どう生きるか、どうあるか
どこまでするか、どこまでしないか
もちろん、当事者にならないとやはり分からないことはありますし、起こった状況にもよってしまいますが
元気なうちに、そんなことも考えていてくれるといいなと思っています。
自分自身もそうですよね。


うちのネコはハイシニアでしたが、去年腫瘍の手術を行い(血液検査で麻酔は出来ると判断したため)その結果は悪性腫瘍でしたが
それ以上のことは少なめにするとして、再発しても再手術はぜず、抗がん剤は行わずに少しの内服という形で過ごしました。
また、ネコちゃんのシニアでつきものである腎臓病も患っていましたが、通院や拘束が嫌いで食事にうるさい(すごく怒る…)こともあり+複数飼いであることもあり
厳密なフード管理はできないので、シニアよりのフードと、水のみ場を複数個所に設け、寝る前は水分摂取(水分補給用のパウチフード)というところにしました。

動物の性格や飼い方によりこの辺りはかなり対応のわかれるところかなと思います。
何が正解というものは明確にはないので、しっかり考えて決めたことが正解というところかなと思います。
ちゃんと相談してくださいね。


もちろんですが、「今の快不快」の中の「今の不快」を出来る限り避ける必要は絶対にあります。これだけは断言です。
ノミにたかられる、暑い、痛い、かゆい…
そういった不快からは、飼い主さんが出来る限り努力して避けさせてあげてください。
寝たきりになってしまった子が夜鳴きする、とかも、是非相談してください(飼い主さんの無理しすぎも禁物です)



動物との日々は、何より生活を豊かにします
当たり前に生活の中に動物がいて、引っ越しも旅行もあらゆることに、動物の存在を考えねばなりません
でもそれが当たり前すぎて、行動が制限されることには何の苦痛でもありませんでした(今も)
自分より弱く、先に老い、それでも「ずっと一緒にいて欲しい」と思い、それでも「どうか苦しまないで欲しい」と思う
いなくなったあとも、思い出とともに、その子との生活は続きます。
いなくなった時は本当にさみしいですが、同時に「こんなに楽しく豊かな生活をありがとう」と思っています。
動物を飼っている方すべてにそう思って欲しいですし、そうあってほしいです。




ちなみに、亡くなったあとどうしたらいいか、というのもよくご相談がありますが
奄美大島ではペット霊園さんがあり、火葬が出来ます(喜界島など離島はそうもいかないため、奄美や鹿児島本土で火葬される方もいます)
もしくは自分の土地であれば埋葬するという方もいます
(公共の土地…海や山での埋葬は不法投棄になってしまうためできません)

実体験ですが、火葬の際はタオルやお花などない状態で火葬に入ります(本土では所によるかもしれません)
きれいにしてペット霊園さんにまで連れて行ったあとは、「身ひとつ」で火葬です
なので、割とシンプルにいかれることをおすすめします。


頂いたお骨は我が家では小さい入れ物に入れ(ロケット)て置いています。

この辺りはきちんとした決まりはありませんので、いついつまでにどうしなければいけないとかはありません。
こころが納得するまでお骨を置いている人もいますし、散骨したよって方もいますし、同伴でお墓に入れるところを探しているという方もいますし(普通は一緒に入れないそうです)
どんな形でも構わないと思います。
忘れなければならないってこともないし、悲しくて悲しくて、と思うのは当然のこと
いっぱい寂しく悲しみつつ、そして、少しずつ楽しかった日々を思い出せばいいのだと思います。

また、家にあるフードやペットシーツをどうしたらいいか?というのもご相談が多いですが
病院で預かり、保健所のワンちゃんや病院の保護ネコなどに活用することもありますから、こちらもご相談ください。



「シニアライフとそのあと」というのは、私にとっても大きく支えたい部分です。
沢山ご相談下さい。
決して一人で抱え込まないで欲しいとも思っています。


ほんの少しでも参考になりますように!!



  
Posted by 奄美いんまや動物病院   龍郷町中勝にあります。           9:00~12:00、15:00~18:30   休診は水曜、土曜午後、日曜祝日         時間外はお応えできない場合があります。         0997-62-3310      090-2085-2649     https://inmayaanimalhospital.jimdofree.com/ at 09:00豆知識的なお話