2024年09月23日
ロードキルを少しでも減らそう!
こんにちは、獣医師の伊藤です
毎年のアマミノクロウサギをはじめとした野生動物のロードキル防止キャンペーンがはじまっています
とはいえ、キャンペーン期間の有無にかかわらず交通事故は発生していますし、クロウサギに限らず、私たちが少し気を付けることで防げることもあるかもしれません。
当院でも野生動物の搬入の中でも交通事故の可能性が高いと判断される原因はかなりを占めています(路上で発見されるため、目立つというバイアスもあります)
クロウサギをはじめ、奄美の動物はのんびり屋です
車が近くを通ってもじっとしていたり、「ちょっと、逃げないのかい!?」とツッコミを入れたくなる性格をしています
むしろ道路の方に移動してきたり…寝ていたり…
もともと外敵の居ない、警戒心を持つ必要のない島という環境ゆえ、「警戒する・逃避する」ということを必要としない環境だからこその生き物たち
なので、こちら側が気をつけないといけません
アカショウビンやサシバ、ルリカケスなども低空飛行で道路を横切って飛んでいくことがあります。
意外といますが、見つけにくい!
ガードレールの下や、県道でも法面の芝生、カーブの向こう
意外とクロウサギをはじめ、最近ではケナガネズミも県道にも出てきます
(ケナガネズミに至っては、屋仁川近くや、平田町あたりでも情報があります。朝戸のあたりも全然出ます)
ただ、どんな風に見える?というと、夜は暗闇の中相手も黒いのでとても見つけにくい!
茂みから突然飛び出してヒヤッとすることも私自身もあったりします。
野外の夜ではどんな風に見える?というのは、現在遺産センターでも写真があるようですよ
特にカーブ向こうというのはお互い不意に接近し、驚いて飛び出してくることが多いようです。
わたし達側が「どんな風に見えるのか(見たことのない生き物を想像して気を付けるには限界がありますよね)」「どんな風に動いてくるのか」を知るだけで、防げるかもしれません。



あえて分かりにくい写真を使ってみましたが、慣れていないとこんな風に路上にたたずんでいても、気が付けないことはどうしてもあります。
もし「今、ぶつかってしまったかも!?」「弱っている野生動物がいる」というときは、通報相談を!
故意でない限り取り締まりを受けることはありません。
むしろ、早い発見・早い処置で助かる命があります。
あっ!というときは誰にでもあるかもしれません(クロウサギに限らず)
夜間でも環境省や当院(携帯 留守電に切り替わってもメッセージを残してもられば確認します)でも受けますので
「ああっ…どうしよう!」というときも、どうかお願いします。
また、死んでしまっている場合であっても決して無駄になってしまうことはありません。
特に希少種に関しては、配偶子保存や細胞保存なども共同研究で行っています。
こういったものは時間がたってしまうと採材できなくなってしまうので、たとえ死んでしまっていたとしても通報をお願いします
(こちらは状況状態により迅速対応がし切れない場合もあります)
また、交通事故のように見えて、実は別の原因で弱っていたなど、死因究明にも必ず活用します。
※死体を不用意に触ることを積極的推奨しているわけではありません
もしもの時のために、段ボールを車に積んでいてください
当院でも専用のレスキューボックスを販売していますが、
いつ、だれがその場面に遭遇してしまうかは分かりません。
そして野生動物はヒトが怖いので、捕まえられるのは強いストレスになり、全力で逃げようと暴れます
(のんびりした性格ではありますが、直接接触はやはり苦手・怖いのです)
「どうしたらいい?」というご相談も多いですが、運ぶ際のベストは段ボールです(軽い・廃棄しやすい・保温性があり、通気性もある)
念のために、車に段ボール!今すぐ積んでおきましょう!
ロードキルの数だけがどうしてもクローズアップされがちですが、それだけ一時より数が回復して、見かける機会や人との接触の機会が増えた結果でもあると思います。
ただじゃあ仕方ないのかと言えば、私たちの努力ひとつ、意識ひとつで減らせるかもしれません。
一人一人が気を付ける結果、起こっていたかもしれない事故が防げているのかもしれません。
どうぞよろしくお願いします
※当院は野生傷病鳥獣の指定病院を受けています。野生動物に関しては治療費はかかりません
※名瀬にできた施設とは当院は一切の関係はありません
毎年のアマミノクロウサギをはじめとした野生動物のロードキル防止キャンペーンがはじまっています
とはいえ、キャンペーン期間の有無にかかわらず交通事故は発生していますし、クロウサギに限らず、私たちが少し気を付けることで防げることもあるかもしれません。
当院でも野生動物の搬入の中でも交通事故の可能性が高いと判断される原因はかなりを占めています(路上で発見されるため、目立つというバイアスもあります)
クロウサギをはじめ、奄美の動物はのんびり屋です
車が近くを通ってもじっとしていたり、「ちょっと、逃げないのかい!?」とツッコミを入れたくなる性格をしています
むしろ道路の方に移動してきたり…寝ていたり…
もともと外敵の居ない、警戒心を持つ必要のない島という環境ゆえ、「警戒する・逃避する」ということを必要としない環境だからこその生き物たち
なので、こちら側が気をつけないといけません
アカショウビンやサシバ、ルリカケスなども低空飛行で道路を横切って飛んでいくことがあります。
意外といますが、見つけにくい!
ガードレールの下や、県道でも法面の芝生、カーブの向こう
意外とクロウサギをはじめ、最近ではケナガネズミも県道にも出てきます
(ケナガネズミに至っては、屋仁川近くや、平田町あたりでも情報があります。朝戸のあたりも全然出ます)
ただ、どんな風に見える?というと、夜は暗闇の中相手も黒いのでとても見つけにくい!
茂みから突然飛び出してヒヤッとすることも私自身もあったりします。
野外の夜ではどんな風に見える?というのは、現在遺産センターでも写真があるようですよ
特にカーブ向こうというのはお互い不意に接近し、驚いて飛び出してくることが多いようです。
わたし達側が「どんな風に見えるのか(見たことのない生き物を想像して気を付けるには限界がありますよね)」「どんな風に動いてくるのか」を知るだけで、防げるかもしれません。



あえて分かりにくい写真を使ってみましたが、慣れていないとこんな風に路上にたたずんでいても、気が付けないことはどうしてもあります。
もし「今、ぶつかってしまったかも!?」「弱っている野生動物がいる」というときは、通報相談を!
故意でない限り取り締まりを受けることはありません。
むしろ、早い発見・早い処置で助かる命があります。
あっ!というときは誰にでもあるかもしれません(クロウサギに限らず)
夜間でも環境省や当院(携帯 留守電に切り替わってもメッセージを残してもられば確認します)でも受けますので
「ああっ…どうしよう!」というときも、どうかお願いします。
また、死んでしまっている場合であっても決して無駄になってしまうことはありません。
特に希少種に関しては、配偶子保存や細胞保存なども共同研究で行っています。
こういったものは時間がたってしまうと採材できなくなってしまうので、たとえ死んでしまっていたとしても通報をお願いします
(こちらは状況状態により迅速対応がし切れない場合もあります)
また、交通事故のように見えて、実は別の原因で弱っていたなど、死因究明にも必ず活用します。
※死体を不用意に触ることを積極的推奨しているわけではありません
もしもの時のために、段ボールを車に積んでいてください
当院でも専用のレスキューボックスを販売していますが、
いつ、だれがその場面に遭遇してしまうかは分かりません。
そして野生動物はヒトが怖いので、捕まえられるのは強いストレスになり、全力で逃げようと暴れます
(のんびりした性格ではありますが、直接接触はやはり苦手・怖いのです)
「どうしたらいい?」というご相談も多いですが、運ぶ際のベストは段ボールです(軽い・廃棄しやすい・保温性があり、通気性もある)
念のために、車に段ボール!今すぐ積んでおきましょう!
ロードキルの数だけがどうしてもクローズアップされがちですが、それだけ一時より数が回復して、見かける機会や人との接触の機会が増えた結果でもあると思います。
ただじゃあ仕方ないのかと言えば、私たちの努力ひとつ、意識ひとつで減らせるかもしれません。
一人一人が気を付ける結果、起こっていたかもしれない事故が防げているのかもしれません。
どうぞよろしくお願いします
※当院は野生傷病鳥獣の指定病院を受けています。野生動物に関しては治療費はかかりません
※名瀬にできた施設とは当院は一切の関係はありません
Posted by 奄美いんまや動物病院 龍郷町中勝にあります。 9:00~12:00、15:00~18:30 休診は水曜、土曜午後、日曜祝日 時間外はお応えできない場合があります。 0997-62-3310 090-2085-2649 https://inmayaanimalhospital.jimdofree.com/ at 19:45