2019年10月23日
ネコちゃんの風邪
こんにちは、獣医師の伊藤です。
朝晩少し冷えるようになってきました。
人も同じく、ネコちゃんもいわゆる風邪をひきやすくなる頃です。
・目やにや目がショボショボしている、涙目
・くしゃみ、鼻水
・咳:人の咳と少し違うので分かりにくいですが、首を前に伸ばしケフ!ケフ!と息を吐きます「吐きたそうにしているみたい」と言われることが多いです。
・発熱:じっとすることが増えて、食欲が落ちることで発熱が分かることがあります。
これらの症状がある状態を総じてネコ風邪と呼ばれています。
ネコちゃんの風邪、1つのウイルスや細菌が原因ではありません。
また、人の風邪がうつることはありません。
ネコちゃんの風邪の原因ウイルスは複数ありますが、多く特徴として、人のヘルペスと同じで体から完全排除ができません。
なので、たとえば子猫でお迎えした時に既に鼻水目やにぐじゅぐじゅの保護ネコちゃんだった…などの場合や
過去に風邪を引いたことのあるネコちゃんはすでに体にウイルスを持っている可能性が高いことになります。
そして、「寒い!」という体への負荷などが引き金となって、症状に出てしまう事が多いです。
一度治ったのに、またなった!なんで?というのはこのためです。
特に保護猫、お外由来のネコちゃんはすでにほとんど風邪ウイルスを持っていると思ってもらっても良いと思います。
ほとんどの場合内服や目薬、免疫をあげる注射や補助療法(点滴など)で回復しますが
特に重度の目やにの場合、あまり長く放置してしまうと目がつぶれてしまったり、後遺症(慢性結膜炎)になってしまう事があります。
早めに対応する方が治るのも早くなります!
また、既に感染しているであろうネコちゃんも、ワクチンの接種はお勧めします。
ワクチンを打っておくことで発症しても軽症で済むケースが多いです。
また完全室内飼育の場合でも、人が外からウイルスを持ち帰ってしまう場合もありますので、やはり接種は勧めます。
ただし、ワクチンは体調の良いときに限りますので、風邪の諸症状がない場合になります。
複数飼育の場合は次々と発症してしまう事も少なくありません。
そのためにもワクチンは一回でも打っておくことはおすすめします。
我が家も全員ワクチンはしていますが、保護猫由来が多いため、くしゃみしてる…?薬飲ませるかどうしようかな?と思っているうちに回復することが多いです。
これからの季節はとても増えますので、十分気を付けてあげていてください!

うちに来る保護猫もすでに風邪をひいて弱っている子を保護に回すケースが多いです。
右の子は軽度の結膜炎をおこしかけ、少ししょぼしょぼし涙目になっています。
この時点で治療を開始すればきれいに治りますが、このまま放置すると最悪目がつぶれてしまう事もあります。
朝晩少し冷えるようになってきました。
人も同じく、ネコちゃんもいわゆる風邪をひきやすくなる頃です。
・目やにや目がショボショボしている、涙目
・くしゃみ、鼻水
・咳:人の咳と少し違うので分かりにくいですが、首を前に伸ばしケフ!ケフ!と息を吐きます「吐きたそうにしているみたい」と言われることが多いです。
・発熱:じっとすることが増えて、食欲が落ちることで発熱が分かることがあります。
これらの症状がある状態を総じてネコ風邪と呼ばれています。
ネコちゃんの風邪、1つのウイルスや細菌が原因ではありません。
また、人の風邪がうつることはありません。
ネコちゃんの風邪の原因ウイルスは複数ありますが、多く特徴として、人のヘルペスと同じで体から完全排除ができません。
なので、たとえば子猫でお迎えした時に既に鼻水目やにぐじゅぐじゅの保護ネコちゃんだった…などの場合や
過去に風邪を引いたことのあるネコちゃんはすでに体にウイルスを持っている可能性が高いことになります。
そして、「寒い!」という体への負荷などが引き金となって、症状に出てしまう事が多いです。
一度治ったのに、またなった!なんで?というのはこのためです。
特に保護猫、お外由来のネコちゃんはすでにほとんど風邪ウイルスを持っていると思ってもらっても良いと思います。
ほとんどの場合内服や目薬、免疫をあげる注射や補助療法(点滴など)で回復しますが
特に重度の目やにの場合、あまり長く放置してしまうと目がつぶれてしまったり、後遺症(慢性結膜炎)になってしまう事があります。
早めに対応する方が治るのも早くなります!
また、既に感染しているであろうネコちゃんも、ワクチンの接種はお勧めします。
ワクチンを打っておくことで発症しても軽症で済むケースが多いです。
また完全室内飼育の場合でも、人が外からウイルスを持ち帰ってしまう場合もありますので、やはり接種は勧めます。
ただし、ワクチンは体調の良いときに限りますので、風邪の諸症状がない場合になります。
複数飼育の場合は次々と発症してしまう事も少なくありません。
そのためにもワクチンは一回でも打っておくことはおすすめします。
我が家も全員ワクチンはしていますが、保護猫由来が多いため、くしゃみしてる…?薬飲ませるかどうしようかな?と思っているうちに回復することが多いです。
これからの季節はとても増えますので、十分気を付けてあげていてください!

うちに来る保護猫もすでに風邪をひいて弱っている子を保護に回すケースが多いです。
右の子は軽度の結膜炎をおこしかけ、少ししょぼしょぼし涙目になっています。
この時点で治療を開始すればきれいに治りますが、このまま放置すると最悪目がつぶれてしまう事もあります。
Posted by 奄美いんまや動物病院 龍郷町中勝にあります。 9:00~12:00、15:00~18:30 休診は水曜、土曜午後、日曜祝日 時間外はお応えできない場合があります。 0997-62-3310 090-2085-2649 https://inmayaanimalhospital.jimdofree.com/ at 09:00
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