2019年06月01日
ハブ咬傷発生中
こんにちは、獣医師の伊藤です。
狂犬病集合注射巡回中は不在につきご迷惑をおかけしました。
大きな事故ケガなく私の日程は終わりました(奄美市名瀬地区は日曜まで集合注射はあります)
そんな中にハブ咬傷が続いています!
ハブ咬傷は毎年多く発生し、そして死んでしまう子も毎年います。
「動物はハブの毒に強いんでしょ?」と相談を受けることはありますが、そうでもないと感じます。
ワンちゃんが草むらに顔を突っ込んでいたら急に悲鳴をあげた
外に出るネコちゃんの顔や手がパンパンに腫れて帰ってきた…
ハブであれば、咬まれた部分を中心にみるみるうちにかなり腫れ上がり、出血点があります。
ハブ咬傷は経過が大きく3パターンあります。
・ショックを起こす
咬まれて数時間以内ほどで起こります。
ショック状態(呼吸が荒く、意識もうろうとし自力で立てない、けいれんなど)から、死に至る可能性がかなり高くなってしまいます。
緊急措置をしても間に合わない場合は多いです。
外に出るネコちゃんが帰ってこない…実はそんなことが起こっているかもしれません。
手足先や顔回りを咬まれた場合は比較的ショックを起こすことは少ないようですが、胴体部、血流が多く筋肉も多い場所を咬まれると怒ることがあります。
これまでは腹部や胸、脇のあたりを咬まれた子がショック症状に陥っています。
・咬まれた部分を中心に出血、皮膚が壊死してしまう
これが最も多く、命に関わらないケースが多いです。
壊死した皮膚は剥がれてきますが徐々に再生しますので、それまで感染しないケアが必要です。
皮膚の色が赤黒くなり、かさぶたのようになってベロっと剥がれます。
毒量等により、壊死まではしないで腫れただけで済むケースもあります。
・ハブの毒が肝臓に回り、衰弱する
咬傷事故から数日しても食欲が戻らない、元気がない場合はこのパターンの可能性があります。
そのままにすると死んでしまうこともあります。
実際ハブに咬まれたワンちゃんで、元気はあるが血液検査をしたところ、肝臓の数値が計測不能なくらいに上昇していたケースがあります。
おそらく食欲等はあっても、肝臓へのダメージはあると思われます。
十分気を付ける必要があります。
ハブかも!と言う場合は早めに病院へ連絡を!
特に体の中心部をかまれた場合や出血が多い場合は危険です。
外に出るネコちゃんは姿を隠して咬まれたところがひどく壊死し、化膿してしまうこともあります。
外で隠れてしまわないようにしっかり確保・隔離してあげてください。
お散歩のワンちゃんは草むらに顔を入れないよう、ネコちゃんは外に出ないようにしてあげてくださいね!
今年はハブ咬傷も少なく済むように願うばかりです。
十分気を付けるよう、よろしくお願いします!
狂犬病集合注射巡回中は不在につきご迷惑をおかけしました。
大きな事故ケガなく私の日程は終わりました(奄美市名瀬地区は日曜まで集合注射はあります)
そんな中にハブ咬傷が続いています!
ハブ咬傷は毎年多く発生し、そして死んでしまう子も毎年います。
「動物はハブの毒に強いんでしょ?」と相談を受けることはありますが、そうでもないと感じます。
ワンちゃんが草むらに顔を突っ込んでいたら急に悲鳴をあげた
外に出るネコちゃんの顔や手がパンパンに腫れて帰ってきた…
ハブであれば、咬まれた部分を中心にみるみるうちにかなり腫れ上がり、出血点があります。
ハブ咬傷は経過が大きく3パターンあります。
・ショックを起こす
咬まれて数時間以内ほどで起こります。
ショック状態(呼吸が荒く、意識もうろうとし自力で立てない、けいれんなど)から、死に至る可能性がかなり高くなってしまいます。
緊急措置をしても間に合わない場合は多いです。
外に出るネコちゃんが帰ってこない…実はそんなことが起こっているかもしれません。
手足先や顔回りを咬まれた場合は比較的ショックを起こすことは少ないようですが、胴体部、血流が多く筋肉も多い場所を咬まれると怒ることがあります。
これまでは腹部や胸、脇のあたりを咬まれた子がショック症状に陥っています。
・咬まれた部分を中心に出血、皮膚が壊死してしまう
これが最も多く、命に関わらないケースが多いです。
壊死した皮膚は剥がれてきますが徐々に再生しますので、それまで感染しないケアが必要です。
皮膚の色が赤黒くなり、かさぶたのようになってベロっと剥がれます。
毒量等により、壊死まではしないで腫れただけで済むケースもあります。
・ハブの毒が肝臓に回り、衰弱する
咬傷事故から数日しても食欲が戻らない、元気がない場合はこのパターンの可能性があります。
そのままにすると死んでしまうこともあります。
実際ハブに咬まれたワンちゃんで、元気はあるが血液検査をしたところ、肝臓の数値が計測不能なくらいに上昇していたケースがあります。
おそらく食欲等はあっても、肝臓へのダメージはあると思われます。
十分気を付ける必要があります。
ハブかも!と言う場合は早めに病院へ連絡を!
特に体の中心部をかまれた場合や出血が多い場合は危険です。
外に出るネコちゃんは姿を隠して咬まれたところがひどく壊死し、化膿してしまうこともあります。
外で隠れてしまわないようにしっかり確保・隔離してあげてください。
お散歩のワンちゃんは草むらに顔を入れないよう、ネコちゃんは外に出ないようにしてあげてくださいね!
今年はハブ咬傷も少なく済むように願うばかりです。
十分気を付けるよう、よろしくお願いします!
Posted by 奄美いんまや動物病院 龍郷町中勝にあります。 9:00~12:00、15:00~18:30 休診は水曜、土曜午後、日曜祝日 時間外はお応えできない場合があります。 0997-62-3310 090-2085-2649 https://inmayaanimalhospital.jimdofree.com/ at 10:00
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