2021年05月06日
薬剤耐性のノミ
こんにちは、獣医師の伊藤です。
これまでメインで使っていたノミの薬に対して耐性を持っているノミが増えてきています!

これまでメインで使ってきていた薬剤は成分が「フィプロニル」というものです
複数のメーカーさんから同様の成分のノミダニの薬が出ています(※市販はされていません)
約1.5~2か月ほど効果が持続します。
ところが、完全室内飼育のネコちゃんでノミが発生してしまって毎月予防を欠かさずしていたお家や
定期的にきっちりと予防をしているワンちゃんなどでも「相変わらずたくさんノミがいる!」という声が増えてきました。
そして薬剤を変えたところてきめんに効果がありました。
島を担当している薬の卸の業者さんに確認してみてもらったところ、他の地域でも同様の意見が病院から出ているようです、とのことでした。
過去にもどうも効きが悪いね…という事例はあったので、徐々に増えてきているかもしれません。
・フィプロニルであれ、他の成分であれ、ノミが寄り付かなくなるわけではありません。
有効成分であれば身体についてもほどなくして死んで落ちてしまうはずなので、一過性にノミを見かけることは予防をしていてもあります
どうぶつの体にノミの糞がたくさんついている(黒い砂粒のようなもの)場合や
定期で予防を継続しているにも関わらず減る様子がないという場合は、薬剤耐性の可能性があります。
・当院で扱っているものは基本約1か月持続の成分・商品です
3か月~持続のスポット剤も市場にはありますが、濃度が濃いゆえの長期持続である点や、スポット部分の脱毛が見られた事例もあったため
私の考えもあり、現時点では導入をしていません。
要望があれば取り寄せることは可能ですが、持続性がある分一本あたりの費用が掛かります。
・内服のタイプもあります
ネコちゃんの内服のノミのお薬は在庫限りになっているので、ネコちゃんに関してはスポット剤となります
ワンちゃんに関しては内服、フィラリアの予防も併用できるタイプなど選択肢がいくつかあります。
ただし、嘔吐してしまうケースがあると「成分が吸収されたどうか」判別がしにくいときがあるので、どちらかというとスポット剤タイプの方が確実かもしれません。
身体に何かを付けられるのがとてもいやがってしまう、肌が荒れてしまうなどの場合は内服を検討しましょう
・市販のノミダニの薬やシャンプーは全く成分も異なり、効果は期待できません。
市販のノミダニ対応のものは使うだけもったいないと思ってください。
すべてのノミで効かなくなっているというわけではないようですが、こちらでも効果の程度は確認して選択します。
全然ノミ減らないよ!という飼い主さんはご相談ください
特にこれからの暑くなってくる時期は爆発的に増えてしまうことがとても多いです!
ノミやダニは刺されたかゆみだけではなく、皮膚炎やさらには感染症を媒介してしまうこともあります。
ノミやダニが付いていて当たり前ではありません。
しっかり対応をしてあげましょう
これまでメインで使っていたノミの薬に対して耐性を持っているノミが増えてきています!

これまでメインで使ってきていた薬剤は成分が「フィプロニル」というものです
複数のメーカーさんから同様の成分のノミダニの薬が出ています(※市販はされていません)
約1.5~2か月ほど効果が持続します。
ところが、完全室内飼育のネコちゃんでノミが発生してしまって毎月予防を欠かさずしていたお家や
定期的にきっちりと予防をしているワンちゃんなどでも「相変わらずたくさんノミがいる!」という声が増えてきました。
そして薬剤を変えたところてきめんに効果がありました。
島を担当している薬の卸の業者さんに確認してみてもらったところ、他の地域でも同様の意見が病院から出ているようです、とのことでした。
過去にもどうも効きが悪いね…という事例はあったので、徐々に増えてきているかもしれません。
・フィプロニルであれ、他の成分であれ、ノミが寄り付かなくなるわけではありません。
有効成分であれば身体についてもほどなくして死んで落ちてしまうはずなので、一過性にノミを見かけることは予防をしていてもあります
どうぶつの体にノミの糞がたくさんついている(黒い砂粒のようなもの)場合や
定期で予防を継続しているにも関わらず減る様子がないという場合は、薬剤耐性の可能性があります。
・当院で扱っているものは基本約1か月持続の成分・商品です
3か月~持続のスポット剤も市場にはありますが、濃度が濃いゆえの長期持続である点や、スポット部分の脱毛が見られた事例もあったため
私の考えもあり、現時点では導入をしていません。
要望があれば取り寄せることは可能ですが、持続性がある分一本あたりの費用が掛かります。
・内服のタイプもあります
ネコちゃんの内服のノミのお薬は在庫限りになっているので、ネコちゃんに関してはスポット剤となります
ワンちゃんに関しては内服、フィラリアの予防も併用できるタイプなど選択肢がいくつかあります。
ただし、嘔吐してしまうケースがあると「成分が吸収されたどうか」判別がしにくいときがあるので、どちらかというとスポット剤タイプの方が確実かもしれません。
身体に何かを付けられるのがとてもいやがってしまう、肌が荒れてしまうなどの場合は内服を検討しましょう
・市販のノミダニの薬やシャンプーは全く成分も異なり、効果は期待できません。
市販のノミダニ対応のものは使うだけもったいないと思ってください。
すべてのノミで効かなくなっているというわけではないようですが、こちらでも効果の程度は確認して選択します。
全然ノミ減らないよ!という飼い主さんはご相談ください
特にこれからの暑くなってくる時期は爆発的に増えてしまうことがとても多いです!
ノミやダニは刺されたかゆみだけではなく、皮膚炎やさらには感染症を媒介してしまうこともあります。
ノミやダニが付いていて当たり前ではありません。
しっかり対応をしてあげましょう
Posted by 奄美いんまや動物病院 龍郷町中勝にあります。 9:00~12:00、15:00~18:30 休診は水曜、土曜午後、日曜祝日 時間外はお応えできない場合があります。 0997-62-3310 090-2085-2649 https://inmayaanimalhospital.jimdofree.com/ at 00:14
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