2019年12月16日
フードの選び方
こんにちは、獣医師の伊藤です。
日常的に「ゴハンはどんなものをあげていますか?」と診察に際し聞くこともありますし
「どんなゴハンを選んだらいいの?」と聞かれることも多いです。
あくまで一般論的なことですが、参考にしてもらえれば!
ただし、人に栄養士という資格者がいるように、どうぶつの世界も専門の方はいます(フードメーカーさんですが)
ヒトのお医者さんが栄養士さんに食事の管理は任せるように、
私たち獣医師もどうぶつの栄養面は専門のメーカーなどを頼らざるを得ません。
なので、あくまで一般論です。
また、手作りではだめ?というご相談も多いですが、否定はしませんが栄養要求を満たす手作りを続けることは相当な努力と知識が必要です。
正直かなり難しい。
手作りはたまのご褒美、たまのトッピング、というくらいの気持ちの方が良いのかな?というのが私の考えです。
・処方食:病院でしか基本購入ができません。薬と同じで、治療を目的にしています。
最近はネットでも購入できてしまう世の中ですが、「薬と同じ」と思ってください。ネット購入は自己責任が伴います。
昨今では処方食は症状別にかなり細分化されているので、とても難しいのでネット購入も安易にしないようにしてもらいたいところです。
どうしてもお値段がしますが、薬と同じ、治療目的と思っていただけると理解できるのではないでしょうか(それでも、高いけど!)
・一般食:いわゆる市販のフードです。
かならず「総合栄養食」と記載のあるものを選んでください。
総合栄養食は、それと水だけで栄養を完全に賄えるようにしてあるフードです。
おやつなどでは栄養が偏ります!
「〇〇に配慮」と書いてあるものも最近は見かけますが、たとえば尿結石と診断を受けているネコちゃんワンちゃんは
たとえ配慮されていても処方食には全く持ってかわりにはなりません。
一般食も本当にピンキリです。
その中でも
・値段はある程度反映します
大容量でものすごく安いものは、やはり原材料があやしかったりや添加物が多いと思っても良いと思います。
ただし、良く食べるの!という意見も多いですが
それは、やっぱり添加物や脂肪が多めにされている部分、味が強い部分があると思っています。
ちなみに処方食になると確かに味気ない感じになります…
・なぞの色合い
そもそもワンちゃん、ネコちゃんは色は認識していません。
なのに、緑や赤やカラフルな色合いのフードは、何のため?
飼い主さんに「おいしそう」と思わせるためであり、どうぶつのためではなかったりします。
その分添加物が入っているとも思ってください。
・なぞの形
魚の形をしていたり、肉のかたちやホネの形
ワンちゃんネコちゃんが「魚の形をしていておいしそうやね~!」と果たして思うでしょうか!?
これも飼い主さんに「おいしそう」と思わせるためで、どうぶつのためではないと思います。
・「野菜入り!」とかの変な売り文句
そもそも総合栄養食であれば、上記のとおりそれだけですべての栄養が賄えます。
ワンちゃんは雑食、ネコちゃんは肉食ですがそれぞれの栄養要求に見合った栄養が含まれているはずです。
そこにわざわざ野菜入り!!などの文言は必要はないはずです。
・半生タイプは勧めません
これも良く考えてもらうと分かるかもですが、なぜ半生なのに腐らないの?
その分やはり防腐剤なども入っていると思ってください。
特に個人的に市販フードではこれ!と言うのはあえて書きませんが、上記のあたりを参考にして見てみてください。
つまりは、「変な形をしていない・カラフルでない・変な謳い文句がない」というところです。
味気ないフードは確かに食べが悪いです。
でも、私たちだって、お子さんにジャンクフードばかりあげるか?お菓子ばかりあげるか?というと、そうではないと思います。
また、あまりフードを変えるのもお勧めしません。
ある程度ローテーションを組んでいる飼い主さんもよくいますが、急にかえるとお腹を壊す子もいます。
良いフードがかならずしもその子に合っているかは言えないケースもあります。
フードを変えるときは少しずつ変えるようにしましょう。
変えた途端に痒がるようになった、お腹を壊したなどの場合はいったん元に戻すのも一つです。
フードを食べないからと置きっぱなしにする方も多いです。
置きっぱなしにするといつでも食べられる分ダラダラと食べる癖になってしまい、おなかのリズムが付きにくくなったり
太りやすくなる、えり好みが強くなることもあります。
ゴハンの時間に置いて、えり好みなどで食べないならいったん下げてしまうこと!
メリハリは必要です。
ネコちゃんはワンちゃんと違い一気にがっつく子は少ないですが、それでもある程度で食べきる量にしてあげて下さい。
我が家も朝にあげたフードは一気にはなくならないことが多いですが、夜のごはんのころには完全に空になっており
「おなか減ったー!」とハラヘリ要求されるくらいのリズムでいます。
最近はグレインフリーなどのフードも出てきていますが、現時点でどうぶつに対しグレインフリーが有効なのかどうかは
疑問点が多いので、ここばかりは「合う・合わない」もあると思います。
また、やはり島ゆえに市販で購入できるフードは限られます。
ネットで購入している方も多いですが、何よりも在庫に余裕を持ちましょう!!
少しでも参考になれば幸いです!
日常的に「ゴハンはどんなものをあげていますか?」と診察に際し聞くこともありますし
「どんなゴハンを選んだらいいの?」と聞かれることも多いです。
あくまで一般論的なことですが、参考にしてもらえれば!
ただし、人に栄養士という資格者がいるように、どうぶつの世界も専門の方はいます(フードメーカーさんですが)
ヒトのお医者さんが栄養士さんに食事の管理は任せるように、
私たち獣医師もどうぶつの栄養面は専門のメーカーなどを頼らざるを得ません。
なので、あくまで一般論です。
また、手作りではだめ?というご相談も多いですが、否定はしませんが栄養要求を満たす手作りを続けることは相当な努力と知識が必要です。
正直かなり難しい。
手作りはたまのご褒美、たまのトッピング、というくらいの気持ちの方が良いのかな?というのが私の考えです。
・処方食:病院でしか基本購入ができません。薬と同じで、治療を目的にしています。
最近はネットでも購入できてしまう世の中ですが、「薬と同じ」と思ってください。ネット購入は自己責任が伴います。
昨今では処方食は症状別にかなり細分化されているので、とても難しいのでネット購入も安易にしないようにしてもらいたいところです。
どうしてもお値段がしますが、薬と同じ、治療目的と思っていただけると理解できるのではないでしょうか(それでも、高いけど!)
・一般食:いわゆる市販のフードです。
かならず「総合栄養食」と記載のあるものを選んでください。
総合栄養食は、それと水だけで栄養を完全に賄えるようにしてあるフードです。
おやつなどでは栄養が偏ります!
「〇〇に配慮」と書いてあるものも最近は見かけますが、たとえば尿結石と診断を受けているネコちゃんワンちゃんは
たとえ配慮されていても処方食には全く持ってかわりにはなりません。
一般食も本当にピンキリです。
その中でも
・値段はある程度反映します
大容量でものすごく安いものは、やはり原材料があやしかったりや添加物が多いと思っても良いと思います。
ただし、良く食べるの!という意見も多いですが
それは、やっぱり添加物や脂肪が多めにされている部分、味が強い部分があると思っています。
ちなみに処方食になると確かに味気ない感じになります…
・なぞの色合い
そもそもワンちゃん、ネコちゃんは色は認識していません。
なのに、緑や赤やカラフルな色合いのフードは、何のため?
飼い主さんに「おいしそう」と思わせるためであり、どうぶつのためではなかったりします。
その分添加物が入っているとも思ってください。
・なぞの形
魚の形をしていたり、肉のかたちやホネの形
ワンちゃんネコちゃんが「魚の形をしていておいしそうやね~!」と果たして思うでしょうか!?
これも飼い主さんに「おいしそう」と思わせるためで、どうぶつのためではないと思います。
・「野菜入り!」とかの変な売り文句
そもそも総合栄養食であれば、上記のとおりそれだけですべての栄養が賄えます。
ワンちゃんは雑食、ネコちゃんは肉食ですがそれぞれの栄養要求に見合った栄養が含まれているはずです。
そこにわざわざ野菜入り!!などの文言は必要はないはずです。
・半生タイプは勧めません
これも良く考えてもらうと分かるかもですが、なぜ半生なのに腐らないの?
その分やはり防腐剤なども入っていると思ってください。
特に個人的に市販フードではこれ!と言うのはあえて書きませんが、上記のあたりを参考にして見てみてください。
つまりは、「変な形をしていない・カラフルでない・変な謳い文句がない」というところです。
味気ないフードは確かに食べが悪いです。
でも、私たちだって、お子さんにジャンクフードばかりあげるか?お菓子ばかりあげるか?というと、そうではないと思います。
また、あまりフードを変えるのもお勧めしません。
ある程度ローテーションを組んでいる飼い主さんもよくいますが、急にかえるとお腹を壊す子もいます。
良いフードがかならずしもその子に合っているかは言えないケースもあります。
フードを変えるときは少しずつ変えるようにしましょう。
変えた途端に痒がるようになった、お腹を壊したなどの場合はいったん元に戻すのも一つです。
フードを食べないからと置きっぱなしにする方も多いです。
置きっぱなしにするといつでも食べられる分ダラダラと食べる癖になってしまい、おなかのリズムが付きにくくなったり
太りやすくなる、えり好みが強くなることもあります。
ゴハンの時間に置いて、えり好みなどで食べないならいったん下げてしまうこと!
メリハリは必要です。
ネコちゃんはワンちゃんと違い一気にがっつく子は少ないですが、それでもある程度で食べきる量にしてあげて下さい。
我が家も朝にあげたフードは一気にはなくならないことが多いですが、夜のごはんのころには完全に空になっており
「おなか減ったー!」とハラヘリ要求されるくらいのリズムでいます。
最近はグレインフリーなどのフードも出てきていますが、現時点でどうぶつに対しグレインフリーが有効なのかどうかは
疑問点が多いので、ここばかりは「合う・合わない」もあると思います。
また、やはり島ゆえに市販で購入できるフードは限られます。
ネットで購入している方も多いですが、何よりも在庫に余裕を持ちましょう!!
少しでも参考になれば幸いです!
Posted by 奄美いんまや動物病院 龍郷町中勝にあります。 9:00~12:00、15:00~18:30 休診は水曜、土曜午後、日曜祝日 時間外はお応えできない場合があります。 0997-62-3310 090-2085-2649 https://inmayaanimalhospital.jimdofree.com/ at 23:12
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