2020年08月27日
エキゾチックペットを飼いたい方へ
こんにちは、獣医師の伊藤です。
先日やみつき唐揚げさん、今回もたくさんの方がいらしてました!
私も買いました!
暑い中でしたが、見ている方も楽しかったです。
また来る予定がありましたら、こちらでもお知らせします。よろしくお願いします!
話変わって
当院でもいわゆる「エキゾチックペット」が来ることがあります。
ざっくりというと、犬や猫といった「伴侶(家畜)動物」とも少しだけ離れる部分もある種類
ウサギ、ハムスター、モルモット、セキセイインコ、ボタンインコなどの鳥類
爬虫類やフクロモモンガのご相談があったこともあります
これらの「ちょっと珍しい種類」ともいえる動物種をまとめてエキゾチックペットとカテゴリーされます(かなりざっくりです)
はっきり言いますが、得意分野ではありません!
鳥やウサギなどはある程度勉強はしてはいますが、専門病院に勤めたわけではありません(以前勤めていた病院ではエキゾも対応はしていましたが、専門ではなかったです)
どれだけ勉強をしても、実際経験できる数も決して多くはありません。
経験という頭のストックが少ない=教科書と現実の違いを埋めきれない、という悪循環のような感じではあります。
さらに動物病院というのは人と異なりすべての科を含めているので、内科から外科、小児科、眼科、産科いろいろなものをトータルでみなければいけません。
ご存じの方も多くいるかと思いますが、私自身は野生動物を扱いたい思いがあって、野生動物の施設に勤めていたこともありますし
奄美でも傷病野生動物の受け入れは行っています。
エキゾチックペットの受診もありますが、時としてエキゾを得意としている友人獣医に相談することも少なくないです。
動物園、水族館の先生方に相談することもあります。
私が島に来て8年目、アマミノクロウサギはおおよそ15個体扱いました。
犬や猫が毎日くる中で、15件と思うと、絶対的に少ないことは分かるかと思います。
年間にしてもたった数件です。
たった15例で「クロウサギ診えます」などと言うには、あまりに少ないですよね。
もっともっとたくさんクロウサギの経験を積んでこそ、「クロウサギはこういう治療が」などといえる日が来るかもしれません。
当然クロウサギの治療法の教科書はありません、カイウサギとも代謝系も異なる可能性もあるので、すべてが手探りです。
何を基準に「この種類は診える」とするのかは決まりはありません。
教科書と現実は大きく異なります。
鳥とひとくくりにしても、セキセイインコと文鳥では全然違いますし、食性、生活習慣、元の生息環境、かなり異なります。
鳥は好きですが、治療大得意かというと、別物です(むしろたぶん野鳥の方が得意)
などとたくさん言い訳(?)を並べていますが、島の中でエキゾチックペットを経験値を多く持てるかというと、やはり難しいところもあり
何処の病院さんでも「得意です!」というのはきっとよほどでないとないと思っています(聞いたわけではありません)
何が言いたいかといいますと、エキゾチックペットを飼いたいよ、という方は「病院があまりない」ということをしっかり踏まえてほしい。
エキゾチックペットの不具合は多くは飼育環境の問題です(餌や温度湿度管理など)
飼い主さんがしっかり勉強をし、しっかり飼育環境を整えること
いざというときに状況や異常を説明してもらえること
すごく大切です。
奄美の環境は湿度も高く、決してエキゾチックペットに向いている条件とは思わないケース(種類)がかなり多いです。
飼うな!とは言いませんが、病院側もある程度手探り(と、知人友人の獣医頼り)になることは踏まえてください。
そして決して野外へ脱走や放逐をしないこと!!(当たり前ですが)
かわいいだけでは命は飼えません!
ご理解、ご協力、迎える覚悟、どうぞよろしくお願いします。
先日やみつき唐揚げさん、今回もたくさんの方がいらしてました!
私も買いました!
暑い中でしたが、見ている方も楽しかったです。
また来る予定がありましたら、こちらでもお知らせします。よろしくお願いします!
話変わって
当院でもいわゆる「エキゾチックペット」が来ることがあります。
ざっくりというと、犬や猫といった「伴侶(家畜)動物」とも少しだけ離れる部分もある種類
ウサギ、ハムスター、モルモット、セキセイインコ、ボタンインコなどの鳥類
爬虫類やフクロモモンガのご相談があったこともあります
これらの「ちょっと珍しい種類」ともいえる動物種をまとめてエキゾチックペットとカテゴリーされます(かなりざっくりです)
はっきり言いますが、得意分野ではありません!
鳥やウサギなどはある程度勉強はしてはいますが、専門病院に勤めたわけではありません(以前勤めていた病院ではエキゾも対応はしていましたが、専門ではなかったです)
どれだけ勉強をしても、実際経験できる数も決して多くはありません。
経験という頭のストックが少ない=教科書と現実の違いを埋めきれない、という悪循環のような感じではあります。
さらに動物病院というのは人と異なりすべての科を含めているので、内科から外科、小児科、眼科、産科いろいろなものをトータルでみなければいけません。
ご存じの方も多くいるかと思いますが、私自身は野生動物を扱いたい思いがあって、野生動物の施設に勤めていたこともありますし
奄美でも傷病野生動物の受け入れは行っています。
エキゾチックペットの受診もありますが、時としてエキゾを得意としている友人獣医に相談することも少なくないです。
動物園、水族館の先生方に相談することもあります。
私が島に来て8年目、アマミノクロウサギはおおよそ15個体扱いました。
犬や猫が毎日くる中で、15件と思うと、絶対的に少ないことは分かるかと思います。
年間にしてもたった数件です。
たった15例で「クロウサギ診えます」などと言うには、あまりに少ないですよね。
もっともっとたくさんクロウサギの経験を積んでこそ、「クロウサギはこういう治療が」などといえる日が来るかもしれません。
当然クロウサギの治療法の教科書はありません、カイウサギとも代謝系も異なる可能性もあるので、すべてが手探りです。
何を基準に「この種類は診える」とするのかは決まりはありません。
教科書と現実は大きく異なります。
鳥とひとくくりにしても、セキセイインコと文鳥では全然違いますし、食性、生活習慣、元の生息環境、かなり異なります。
鳥は好きですが、治療大得意かというと、別物です(むしろたぶん野鳥の方が得意)
などとたくさん言い訳(?)を並べていますが、島の中でエキゾチックペットを経験値を多く持てるかというと、やはり難しいところもあり
何処の病院さんでも「得意です!」というのはきっとよほどでないとないと思っています(聞いたわけではありません)
何が言いたいかといいますと、エキゾチックペットを飼いたいよ、という方は「病院があまりない」ということをしっかり踏まえてほしい。
エキゾチックペットの不具合は多くは飼育環境の問題です(餌や温度湿度管理など)
飼い主さんがしっかり勉強をし、しっかり飼育環境を整えること
いざというときに状況や異常を説明してもらえること
すごく大切です。
奄美の環境は湿度も高く、決してエキゾチックペットに向いている条件とは思わないケース(種類)がかなり多いです。
飼うな!とは言いませんが、病院側もある程度手探り(と、知人友人の獣医頼り)になることは踏まえてください。
そして決して野外へ脱走や放逐をしないこと!!(当たり前ですが)
かわいいだけでは命は飼えません!
ご理解、ご協力、迎える覚悟、どうぞよろしくお願いします。
Posted by 奄美いんまや動物病院 龍郷町中勝にあります。 9:00~12:00、15:00~18:30 休診は水曜、土曜午後、日曜祝日 時間外はお応えできない場合があります。 0997-62-3310 090-2085-2649 https://inmayaanimalhospital.jimdofree.com/ at 00:03
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