2021年05月21日
ネコちゃんと遊ぼう
こんにちは、獣医師の伊藤です。
相談または「それは遊びや社会化が足りていないのかな」と思う飼い方(?)をされているケースがちょこちょこありますので
※加筆修正はしていくかもしれません。ワンちゃん編は別途書きます
ネコちゃん 飼い主さんとの「遊び」はコミュニケーションツールとしてとても大切です!
特にネコちゃんに関しては散歩などがない分、重要かもしれません。
ネコちゃんの遊びはいわゆる「狩りの練習」
獲物を狙い、追い、捕まえ、蹴り咬み捕捉する
ネコちゃんのもともとの大切な本能の部分でもあります。
この「狙い、追い、捕まえ、捕捉する」これを猫じゃらしなどを用いて疑似狩りをさせることになります。
ネコちゃんにとっても「獲物をとったぞ!!」という心の満足(自信)にもつながります
なので、目の前で簡単に猫じゃらしをフリフリしていたって、獲物はそんなんじゃない!ネコちゃんだって騙されません!
猫じゃらしは「獲物」
ネコの本来の獲物はネズミであったり、小鳥やトカゲ、小動物になります。
(※今の時代、わざわざ襲わせて小動物の命をもてあそぶ必要はありません)
それぞれのネコちゃんにはそれぞれの得意・好みの「獲物」があるようで
いかにそれっぽい動きをして、狩猟本能を呼び起こすか!?になります。
鳥を狙いたい子、虫を狙いたい子、じっくり狙いを定めたい子、おもちゃの好みはかなり分かれます。
そしてどんなおもちゃであってもやはり誘い方、使い方です
私は良くトカゲや小鳥の動きなどを参考にしています。
チョロチョロ…と動いて、しばらく止まる。そしてサーッと物陰に隠れる
急に動かしたら飛び上がる、また急に止まる
物陰でカサカサと音だけを立てても、ネコたちは耳をしっかり動かして、それを「じっと音を聞いて狙いを定める」動きをします。
実際のトータルの運動量も大切ですが、この一連の心理(狙い、追い、捕まえ、捕捉)の充足も大切です。
これは飼い主側のたぬまぬ努力と技術にかかっています!
ただの丸めた紙を投げると走って取ってくる子もいますし
ジャンプが大好きな子もいるし
布や新聞紙などの下からカサカサ…と音を立てるととびかかってくる子もいます
遊び方や狙いたい獲物は本当に千差万別!
色々な人を見ていると、かなりこの「獲物としての動きで誘う」が正直いまいちかも…と思う方も結構います。
目の前でバタバタと猫じゃらしを振るだけや、軽く揺らすだけではだんだん騙されなくなってきます。
単調な動きしかしないおもちゃもシラケた顔をされた飼い主さんはおおいのではないでしょうか。
そうして
「うちのネコはあまり遊ばない・動かない(運動不足やフラストレーションにつながる)」
「足にタックルしてきて困る、手に噛みついてくる(これは完全に疑似狩りの遊びです)」
「ものを倒したりいたずらする(これもフラストレーションも多い)」
「夜中ドタバタと走り回って眠れない(完全に遊び・フラストレーション)」
などといったご相談や困りことにつながります。
遊びというコミュニケーションを通じて飼い主さんとの距離感が近くなるケースも少なくないです。
・子猫でも手で遊ばないこと(手を獲物と認識してしまいます)
・特に若い子、子猫の場合はきょうだいや月齢の近い子とじゃれあい遊ぶことで噛みつきや社会性を学ぶことが多いです
・若い子はしっかり遊びをしないと運動欲求が強いためいたずらや破壊行動につながります
・おもちゃを食べてしまうことがあるので、癖や動きはしっかり観察していること
・動かないおもちゃより、飼い主さんが動かして予想できない動きをしましょう(ぶら下げておくだけや、自動で動くおもちゃなども飽きる可能性は高い)
・段ボールや布など隠れる場所、カサカサした音だけなど視覚だけではなく聴覚を使う
・集中力は短めなので、遊びのスパンは短めに(ネコに合わせる)
・運動不足だから外に出そうと思う、というのは危険しかないので絶対にすすめません。命がけで運動とストレスを与える必要はありません。
我が家も大人ネコから子猫までいますが
私が寝る前の時間は遊びの時間です。私が寝る準備をしていると、それとなく集まってきて、布団の隙間に隠してあるじゃらしを取り出す瞬間を待っています。
ひとしきり呼吸が上がるくらい遊んだりします。

現在保護直後のため検疫中の保護猫たちです
検便やウイルス検査、風邪の治療を終え、募集に入っていく予定ですが
まだ結構怖がっているため、しっかり触り、遊ばせ、人に慣れていくように様子見中です
子猫同士でじゃれあい、噛みつきあい、社会性をもっていっています。
相談または「それは遊びや社会化が足りていないのかな」と思う飼い方(?)をされているケースがちょこちょこありますので
※加筆修正はしていくかもしれません。ワンちゃん編は別途書きます
ネコちゃん 飼い主さんとの「遊び」はコミュニケーションツールとしてとても大切です!
特にネコちゃんに関しては散歩などがない分、重要かもしれません。
ネコちゃんの遊びはいわゆる「狩りの練習」
獲物を狙い、追い、捕まえ、蹴り咬み捕捉する
ネコちゃんのもともとの大切な本能の部分でもあります。
この「狙い、追い、捕まえ、捕捉する」これを猫じゃらしなどを用いて疑似狩りをさせることになります。
ネコちゃんにとっても「獲物をとったぞ!!」という心の満足(自信)にもつながります
なので、目の前で簡単に猫じゃらしをフリフリしていたって、獲物はそんなんじゃない!ネコちゃんだって騙されません!
猫じゃらしは「獲物」
ネコの本来の獲物はネズミであったり、小鳥やトカゲ、小動物になります。
(※今の時代、わざわざ襲わせて小動物の命をもてあそぶ必要はありません)
それぞれのネコちゃんにはそれぞれの得意・好みの「獲物」があるようで
いかにそれっぽい動きをして、狩猟本能を呼び起こすか!?になります。
鳥を狙いたい子、虫を狙いたい子、じっくり狙いを定めたい子、おもちゃの好みはかなり分かれます。
そしてどんなおもちゃであってもやはり誘い方、使い方です
私は良くトカゲや小鳥の動きなどを参考にしています。
チョロチョロ…と動いて、しばらく止まる。そしてサーッと物陰に隠れる
急に動かしたら飛び上がる、また急に止まる
物陰でカサカサと音だけを立てても、ネコたちは耳をしっかり動かして、それを「じっと音を聞いて狙いを定める」動きをします。
実際のトータルの運動量も大切ですが、この一連の心理(狙い、追い、捕まえ、捕捉)の充足も大切です。
これは飼い主側のたぬまぬ努力と技術にかかっています!
ただの丸めた紙を投げると走って取ってくる子もいますし
ジャンプが大好きな子もいるし
布や新聞紙などの下からカサカサ…と音を立てるととびかかってくる子もいます
遊び方や狙いたい獲物は本当に千差万別!
色々な人を見ていると、かなりこの「獲物としての動きで誘う」が正直いまいちかも…と思う方も結構います。
目の前でバタバタと猫じゃらしを振るだけや、軽く揺らすだけではだんだん騙されなくなってきます。
単調な動きしかしないおもちゃもシラケた顔をされた飼い主さんはおおいのではないでしょうか。
そうして
「うちのネコはあまり遊ばない・動かない(運動不足やフラストレーションにつながる)」
「足にタックルしてきて困る、手に噛みついてくる(これは完全に疑似狩りの遊びです)」
「ものを倒したりいたずらする(これもフラストレーションも多い)」
「夜中ドタバタと走り回って眠れない(完全に遊び・フラストレーション)」
などといったご相談や困りことにつながります。
遊びというコミュニケーションを通じて飼い主さんとの距離感が近くなるケースも少なくないです。
・子猫でも手で遊ばないこと(手を獲物と認識してしまいます)
・特に若い子、子猫の場合はきょうだいや月齢の近い子とじゃれあい遊ぶことで噛みつきや社会性を学ぶことが多いです
・若い子はしっかり遊びをしないと運動欲求が強いためいたずらや破壊行動につながります
・おもちゃを食べてしまうことがあるので、癖や動きはしっかり観察していること
・動かないおもちゃより、飼い主さんが動かして予想できない動きをしましょう(ぶら下げておくだけや、自動で動くおもちゃなども飽きる可能性は高い)
・段ボールや布など隠れる場所、カサカサした音だけなど視覚だけではなく聴覚を使う
・集中力は短めなので、遊びのスパンは短めに(ネコに合わせる)
・運動不足だから外に出そうと思う、というのは危険しかないので絶対にすすめません。命がけで運動とストレスを与える必要はありません。
我が家も大人ネコから子猫までいますが
私が寝る前の時間は遊びの時間です。私が寝る準備をしていると、それとなく集まってきて、布団の隙間に隠してあるじゃらしを取り出す瞬間を待っています。
ひとしきり呼吸が上がるくらい遊んだりします。

現在保護直後のため検疫中の保護猫たちです
検便やウイルス検査、風邪の治療を終え、募集に入っていく予定ですが
まだ結構怖がっているため、しっかり触り、遊ばせ、人に慣れていくように様子見中です
子猫同士でじゃれあい、噛みつきあい、社会性をもっていっています。
Posted by 奄美いんまや動物病院 龍郷町中勝にあります。 9:00~12:00、15:00~18:30 休診は水曜、土曜午後、日曜祝日 時間外はお応えできない場合があります。 0997-62-3310 090-2085-2649 https://inmayaanimalhospital.jimdofree.com/ at 00:30
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