2023年08月05日
台風通過中
こんにちは、獣医の伊藤です
まさに台風通過中、週末を無事に過ごせますよう!
以下は2021年に載せた内容をそのまま記載します。
台風避難に向けて、動物の在り方や避難に関して考えてもられば幸いです。
=============================
最近は台風前に「ペットと避難できる場所はあるか」「どうしたらよいか」などのご相談も少し増えたなあと感じます。
ペットも家族です。
イヌは外につないだままで…とか、猫は外に出ているから自分でどこか安全なところに隠れてるでしょ、などはもうそんな時代ではありません!
ちなみに「同行避難」は同じ部屋に一緒に避難はできないが、別の部屋などに置く形での避難
「同伴避難」は一緒に過ごせる状態での避難をさします。
今後発展していくであろう避難の形は「同行避難」であろうということで、基本同行避難と記載します。
・「現時点で」、同行避難のできる公の施設は島にはありません
各集落などである程度許してもらった、廊下にケージを置かせてもらえた、などはあると聞きますが、公に同行避難可能となっている場所はありません。
なので、急にペットを連れて行っても、双方困ってしまいトラブルの元です。
特にペットを飼っている人は、飼っていない方の心理も大切にせねばなりません。
今後はケースにより人と別の部屋や渡り廊下などでケージを置かせてもらう、などは許容されていくかと思われます。
これからいろいろ整備・整理が始まっていく段階にあるとは思いますので、「今は同行避難できる場所はない」ということを、念頭においてください
避難の場合は公共施設ではなく、友人知人を探したり、各自で安全確認を行っていく必要があります
・普段から備えを!
公共の施設がないにしろ、今後はペット同行避難可能に移行していく段階かと感じています。
そのためにも、普段からの備えが必要です
慌ててどこか探して電話がどこにもつながらないとか、すでに雨が強くなってしまってからネコが帰ってこないなど、そんなことのないようにしましょう。
いきなり何の準備もなくペットを連れていくことでトラブルとなり、今後同行避難はさらに難しくなってしまう!なんてことのないように
気を付けていかねばなりません。
・ケージやキャリーは持っていますか?
ネコちゃんにしろ、ワンちゃんにしろ、避難にはきちんと入るキャリーやケージが必要です。
できれば数日は過ごせるようなケージであると便利です。
特にネコちゃんはキャリーで移動、避難場所ではケージ内にトイレを設置して過ごさせる方法が良いです。
(ワンちゃんと違いリードを付けてトイレを促しても脱走の危険や、怖がってままならないことがほとんどです)
最近はソフトキャリーという軽い折り畳みの広げると割と大きなケージタイプや、折り畳みのステンレスケージもあります。
これらを持っていると、脱走されず生活させることも可能です。
避難時などはケージやキャリーはバスタオルなどで覆っておくことで、動物たちもストレス軽減となります
ペットシーツも必須です
・ノミダニや各種予防はしていますか?
公共の避難所にしろ、友人知人を頼るにしろ、ノミだらけのままで同行しては、たくさんの方に迷惑をかけてしまう結果となります。
ノミダニは市販薬ではほぼ効果はありません。
狂犬病(ワンちゃん)をはじめ、予防接種をしておくことは、自分のペットだけではなく、他の子たちのためでもあります。
マナーとしてもしっかりしておきましょう!
・トイレなど基本的なしつけはできていますか?
特にオスのワンちゃんはあちこちにマーキングをしてしまうことが多いです。
マナーベルトの装着や、リードを短めにしっかり持っていること
周囲をしっかりみていること!
病院の待合でもリードを長く余裕を持たせ、あちこちにマーキングをしてしまうケースは少なくありません。
これは、ワンちゃんが悪いのではなく、彼らは知らないにおいがたくさんの場所で不安を感じ、マーキングをするので
叱るのではなく、しっかり飼い主さんがみていることです。
引っ張られるままでコントロールができず、抑えができない!などは同行避難がさらに困難になってしまいます。
・数日分以上のフードや、常備薬を
ご存じの通り台風が接近する場合は船便も数日以上ストップしてしまうことは少なくありません。
常備薬やフードは余裕をもっていること!
また、緊張により食欲が落ちる子、特に猫ちゃんは水をさしだしても飲んでくれないケースが多いので
ウェットフードでの水分補助も大切です。
・首輪や迷子札、マイクロチップを装着していること
万が一の脱走や緊急時に首輪がないことには、捕獲もままならなくなってしまうこともあります。
ワンちゃんには首輪を、ネコちゃんにはマイクロチップをしっかり装備していましょう
ネコちゃんもハーネスなどを付けられるように訓練しておくと良いです!
・動物用の避難袋を!
人と同じで、緊急避難が必要な場合に上記のフードや新鮮な水、お皿、ペットシーツなど
いざというときに持ち出せるように準備しておきましょう。
・レスキューカードを活用しましょう
どんな災害、そして自分自身に何が起こるかは分からない世の中です。
会話ができない状態に突然おちいることも絶対にないとは限りません
保険証などとともに「レスキューカード」を携帯していることをお勧めします。
レスキューカードは簡単にいうと「私が意識不明の場合、家にペットがいます。助けていただけるようお願いします」などの文言とともに
ペットの名前や特徴、持病など、緊急連絡先を記入しておくカードです。
ネットでも様々なフリーダウンロードのものもあるようです。
ネコちゃんは「まやにゃんバーカード」がその役割を果たしてくれます!
「避難」の形は様々です。
自宅で待機すること
親類や友人の家に避難すること
車中などに一旦避難すること
それぞれの形で、安全に過ごすことが何より大切です。
同行避難に関しては情報が変わっていくこともありますので、定期でアップデートしていきたいと思います。
ご相談などもどんどんしてください!
色々な人の意識、飼いかた、避難にあたりどうあってほしいか
できる限り具体的で実現可能な提案があると、同行避難可能な公共施設も考えやすくなっていくと思います。
ペットを飼っている人はどうあってほしいのか、飼っていない人はどうあれば許容できるのか
双方が考えて提案していかないと、「同行避難をできるようにしよう!」だけでは具体性にかけ、どうしたらいいか伝わりません。
気を付けて過ごしましょう!!
緊急の場合は病院の携帯にお電話をください、留守電になっても後で確認します。メッセージを残してください
ただ、台風の状況で動けない・電気が通らないということは十分にありますので、ご了承ください
まさに台風通過中、週末を無事に過ごせますよう!
以下は2021年に載せた内容をそのまま記載します。
台風避難に向けて、動物の在り方や避難に関して考えてもられば幸いです。
=============================
最近は台風前に「ペットと避難できる場所はあるか」「どうしたらよいか」などのご相談も少し増えたなあと感じます。
ペットも家族です。
イヌは外につないだままで…とか、猫は外に出ているから自分でどこか安全なところに隠れてるでしょ、などはもうそんな時代ではありません!
ちなみに「同行避難」は同じ部屋に一緒に避難はできないが、別の部屋などに置く形での避難
「同伴避難」は一緒に過ごせる状態での避難をさします。
今後発展していくであろう避難の形は「同行避難」であろうということで、基本同行避難と記載します。
・「現時点で」、同行避難のできる公の施設は島にはありません
各集落などである程度許してもらった、廊下にケージを置かせてもらえた、などはあると聞きますが、公に同行避難可能となっている場所はありません。
なので、急にペットを連れて行っても、双方困ってしまいトラブルの元です。
特にペットを飼っている人は、飼っていない方の心理も大切にせねばなりません。
今後はケースにより人と別の部屋や渡り廊下などでケージを置かせてもらう、などは許容されていくかと思われます。
これからいろいろ整備・整理が始まっていく段階にあるとは思いますので、「今は同行避難できる場所はない」ということを、念頭においてください
避難の場合は公共施設ではなく、友人知人を探したり、各自で安全確認を行っていく必要があります
・普段から備えを!
公共の施設がないにしろ、今後はペット同行避難可能に移行していく段階かと感じています。
そのためにも、普段からの備えが必要です
慌ててどこか探して電話がどこにもつながらないとか、すでに雨が強くなってしまってからネコが帰ってこないなど、そんなことのないようにしましょう。
いきなり何の準備もなくペットを連れていくことでトラブルとなり、今後同行避難はさらに難しくなってしまう!なんてことのないように
気を付けていかねばなりません。
・ケージやキャリーは持っていますか?
ネコちゃんにしろ、ワンちゃんにしろ、避難にはきちんと入るキャリーやケージが必要です。
できれば数日は過ごせるようなケージであると便利です。
特にネコちゃんはキャリーで移動、避難場所ではケージ内にトイレを設置して過ごさせる方法が良いです。
(ワンちゃんと違いリードを付けてトイレを促しても脱走の危険や、怖がってままならないことがほとんどです)
最近はソフトキャリーという軽い折り畳みの広げると割と大きなケージタイプや、折り畳みのステンレスケージもあります。
これらを持っていると、脱走されず生活させることも可能です。
避難時などはケージやキャリーはバスタオルなどで覆っておくことで、動物たちもストレス軽減となります
ペットシーツも必須です
・ノミダニや各種予防はしていますか?
公共の避難所にしろ、友人知人を頼るにしろ、ノミだらけのままで同行しては、たくさんの方に迷惑をかけてしまう結果となります。
ノミダニは市販薬ではほぼ効果はありません。
狂犬病(ワンちゃん)をはじめ、予防接種をしておくことは、自分のペットだけではなく、他の子たちのためでもあります。
マナーとしてもしっかりしておきましょう!
・トイレなど基本的なしつけはできていますか?
特にオスのワンちゃんはあちこちにマーキングをしてしまうことが多いです。
マナーベルトの装着や、リードを短めにしっかり持っていること
周囲をしっかりみていること!
病院の待合でもリードを長く余裕を持たせ、あちこちにマーキングをしてしまうケースは少なくありません。
これは、ワンちゃんが悪いのではなく、彼らは知らないにおいがたくさんの場所で不安を感じ、マーキングをするので
叱るのではなく、しっかり飼い主さんがみていることです。
引っ張られるままでコントロールができず、抑えができない!などは同行避難がさらに困難になってしまいます。
・数日分以上のフードや、常備薬を
ご存じの通り台風が接近する場合は船便も数日以上ストップしてしまうことは少なくありません。
常備薬やフードは余裕をもっていること!
また、緊張により食欲が落ちる子、特に猫ちゃんは水をさしだしても飲んでくれないケースが多いので
ウェットフードでの水分補助も大切です。
・首輪や迷子札、マイクロチップを装着していること
万が一の脱走や緊急時に首輪がないことには、捕獲もままならなくなってしまうこともあります。
ワンちゃんには首輪を、ネコちゃんにはマイクロチップをしっかり装備していましょう
ネコちゃんもハーネスなどを付けられるように訓練しておくと良いです!
・動物用の避難袋を!
人と同じで、緊急避難が必要な場合に上記のフードや新鮮な水、お皿、ペットシーツなど
いざというときに持ち出せるように準備しておきましょう。
・レスキューカードを活用しましょう
どんな災害、そして自分自身に何が起こるかは分からない世の中です。
会話ができない状態に突然おちいることも絶対にないとは限りません
保険証などとともに「レスキューカード」を携帯していることをお勧めします。
レスキューカードは簡単にいうと「私が意識不明の場合、家にペットがいます。助けていただけるようお願いします」などの文言とともに
ペットの名前や特徴、持病など、緊急連絡先を記入しておくカードです。
ネットでも様々なフリーダウンロードのものもあるようです。
ネコちゃんは「まやにゃんバーカード」がその役割を果たしてくれます!
「避難」の形は様々です。
自宅で待機すること
親類や友人の家に避難すること
車中などに一旦避難すること
それぞれの形で、安全に過ごすことが何より大切です。
同行避難に関しては情報が変わっていくこともありますので、定期でアップデートしていきたいと思います。
ご相談などもどんどんしてください!
色々な人の意識、飼いかた、避難にあたりどうあってほしいか
できる限り具体的で実現可能な提案があると、同行避難可能な公共施設も考えやすくなっていくと思います。
ペットを飼っている人はどうあってほしいのか、飼っていない人はどうあれば許容できるのか
双方が考えて提案していかないと、「同行避難をできるようにしよう!」だけでは具体性にかけ、どうしたらいいか伝わりません。
気を付けて過ごしましょう!!
緊急の場合は病院の携帯にお電話をください、留守電になっても後で確認します。メッセージを残してください
ただ、台風の状況で動けない・電気が通らないということは十分にありますので、ご了承ください
Posted by 奄美いんまや動物病院 龍郷町中勝にあります。 9:00~12:00、15:00~18:30 休診は水曜、土曜午後、日曜祝日 時間外はお応えできない場合があります。 0997-62-3310 090-2085-2649 https://inmayaanimalhospital.jimdofree.com/ at 11:33
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