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奄美いんまや動物病院   龍郷町中勝にあります。                         9:00~12:00、15:00~18:30   休診は水曜、土曜午後、日曜祝日         時間外はお応えできない場合があります。         0997-62-3310      090-2085-2649     https://inmayaanimalhospital.jimdofree.com/
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2022年04月14日

ユリ中毒、除草剤中毒に気を付けて!



こんにちは、獣医師の伊藤です

去年も同様の時期に同様の投稿をしていますが、そんな時期になりました!
道路わきでもユリの花が咲き始めています。
また除草剤散布をするシーズンでもあります。

ユリ科の植物はワンちゃん、ネコちゃんにとってかなり危険です!
特にネコちゃんは症状も強く、死亡してしまう可能性も高く、花粉や生けた水でさえ危険です。
いずれも腎臓にかなりのダメージを与えて数日で死に至ってしまうこともあります。
除草剤は味やにおいも少なく、気が付かずに除草剤をまかれた草を摂取してしまうことが起こります。




ワンちゃんのお散歩中にユリをかじってしまった
外に出るネコちゃんが咲いているユリのそばを通ってからグルーミングした
いただいたユリを家で飾っていた
自覚のないままに、急性に中毒を起こしてしまうことは少なくありません。


いずれも症状がかなり急で、散歩に出かけ、帰ってきてから急に様子がおかしい(吐いた、下痢をした、けいれんを起こした)などが起こる場合があります。
早めに相談してください。
ユリ科は解毒剤はありません

除草剤中毒も「何を摂取してしまったか」がはっきりわからないケースが多いため
いずれも対処療法をし、身体が解毒をしてくれるのを支える形にしかならないことが多いです。
命にかかわります。


ワンちゃんの散歩では草を食べる子が多いですが、十分気を付けること
動物が本能でそういう草を避けるとか、かぎ分けることはないと思ってください。
草はあえて食べさせる必要はありません。
ネコちゃんは外に出さないこと
お花を家に飾る場合はどうぶつの出入りのしない場所を選び、種類を確認すること
ユリはきれいではありますが、絶対に避けてください!



毎年この季節は当たり前のようにあちこちでユリが咲いています。
外を出入りするネコちゃんが突然帰ってこなくなった、急に具合を悪くしてしまったなどは起こっているのだろうと思います。
とてもきれいではありますが、その一方ではとても怖い面を持っています。
あまりに身近な存在ではありますが、どうか危険な目に合うどうぶつがいませんように
一人でも知ってもらえると避けられる危険です。







ちびっこたちはまだおります!
※シャムトラの子はトライアルに入りました!※

https://inmayaanimalhospital.amamin.jp/c23785.html
こちらに目を通していただいて、面会お問い合わせお待ちしております!



お知らせ


②ゴールデンウィークは暦通りに祝日はお休みになります(4月29日(金)、5月3日(火)~5月5日(木))
業者さんもお休みに入るので、処方食や内服薬など余裕を持っていてください

③5月24日(火)夕方まで
 5月26日(木)午前中
狂犬病集合注射のため、こちらも診療はお休みになります(フードや予防薬は可能)
24日は16時過ぎに戻りますので、それ以降診療は可能です。


  
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2022年04月01日

新規転入の飼い主さんへ

こんにちは、獣医師の伊藤です

新しく転入してきた方も多くいらっしゃると思います。
奄美大島ってペットの病気はどんなん?何か違うことはあるのだろうか?と思う方もいらっしゃると思います。


・ワンちゃんの登録と同じように、ネコちゃんにも登録制度があります(奄美大島・徳之島)

ワンちゃんは狂犬病ワクチン・登録をしている子は登録住所変更をしないといけません。
各役場に問い合わせください。

奄美大島では各市町村で5月ころ(11月にもある市町村もあります)に集合注射がありますが、大抵各集落を10分~15分間隔で巡回します。
日程や時間は広報紙などで分かります。
結構スピーディーです!

病院で接種をうけられても費用は変わりません。
当院では龍郷町・奄美市に関しては院内で済票交付(鑑札)ができます。
宇検村や大和村、瀬戸内町に関しては注射済証をお渡しするので、それをもって役場で済票(鑑札)を交付してもらってください


ネコちゃんに関しては役場に登録に行きます(ネコちゃんは連れて行く必要はありません)鑑札が交付されます。
当院では奄美市に関しては代行できますので、院内で鑑札交付までできます
龍郷町に関しては、印鑑を持参していただければ交付可能です。
ネコちゃんに関してはマイクロチップの装着も義務化されていますので、チップが入っていない子は登録の際に助成申請をしていただければ
装着自体は病院ですぐにすることができます。

詳しくは各役場か、病院に問い合わせください。

奄美大島ではノラネコちゃんのTNR(不妊化)もかなり進んでいます。
外で見るノラネコちゃんが耳カットされているのを多く見かけることかと思います
もし耳カットしていないノラネコかな?という子を見かける場合はご相談ください(すぐに増えてしまうので、早めに手術を実施する必要があります!)


・奄美は湿度が高い!!そして暑い!!


これからの季節、予想されているよりかなりの湿度となります!!
ヒトもしんどいですが、動物もしんどい!!

ワンちゃんは意識的にこまめなシャンプーをしてあげてください。
いわゆる湿疹(細菌性皮膚炎、マラセチア皮膚炎)がかなり多くなります。

暑さは実際気温的には東京などと変わりないようにも思いますが、日差しはかなり強いです。
室内も高温になってしまうこともあるので、空調は早めに管理してください。

鳥さんやエキゾチックペットを飼っている飼い主さんは、温度管理とともに湿度管理を意識してください



・ノミダニが多いとともにハブもいます。茂みには入らないで!


ノミ、ダニはかなり多いです。市販の予防薬では効果がないのできちんと予防をしましょう。
また、ハブはどこにでも出うるので、ワンちゃんが茂みに顔を突っ込んでしまったり、ネコちゃんを外に出すと非常に危険です。
ハブは命にも関わります!
ワンちゃんが散歩中に急に悲鳴をあげた、出血をしている、急に腫れてきた…
外に出るネコちゃんが顔や手をパンパンに腫れて帰ってきた… などはハブの可能性があります。すぐに相談ください。


・フードなどの取り扱い品数は決して多いとは言えません

大きなホームセンター(ビッグツー、ニシムタなど)ではそこそこの品ぞろえがありますが、島内で取り扱っていないメーカーも少なくありません。
これまで使っていたフードを使い続けたい!などの場合はうまく通販などを利用されるのも一つです。
ただし、船便は時として止まるため、ストックには余裕を持たせましょう。

病院取扱の処方食を使っていた子は、病院に余裕をもってお問い合わせください。
同じものの在庫を置いていないケースもありますので、その場合は取り寄せも可能ですが少しお時間がかかります。



・フィラリアの予防は周年です


ワンちゃんのフィラリア予防に関しては、基本周年予防になります。
忘れずに継続をしてください!

半年以上予防があいてしまうと検査が必要です。

予防していない子もまだまだ多いので、油断せず予防はしてあげてください(予防していない子もこれを機会に検査・予防開始しましょう!)


・動物病院は決して多くはありません

私の認識している状況では、外科(手術など)が対応可能な病院は3件、通常診察業務などが可能な病院は3件(2件?)です
広い奄美大島内では決して多いとも言えませんし、夜間救急対応ができるわけではありません
前もってしっかり調べた上、かかりつけさんを作ってもらえると良いかなと思います。

当院は時間外は携帯電話での対応はしていますが(留守電に切り替わっていてもメッセージを残してもらえれば折り返します。メッセージがない場合は折り返しをしない場合もあります)
夜間は人手が足りないことなども含め必ず対応できるとは言えません。



その他、島についてのことはお気軽にご相談ください!



楽しい奄美ライフをおくりましょう!



公式LINE





当院も無事4年目を迎えました!
皆様のおかげです。ありがとうございます!!
引き続き島の動物たちに貢献できるように頑張っていこうと思います!











  
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2021年11月05日

ダニ刺傷ふえています

こんにちは、獣医師の伊藤です


だいぶ涼しくなってきました

今年の2月にも同じ投稿をしていますが、秋、春はダニ寄生が多くみられるシーズンです
逆にノミの活性は少し下がるのですが、ダニ多数寄生例が散見されるようになってきました
https://inmayaanimalhospital.amamin.jp/e785791.html


普段ノミダニの対応をしていてもダニ寄生を受けるケースもあるようで(刺した後に刺さったままダニ自身は死んでいるとか…)
無数のダニが皮膚にびっしり!などもあります。
引っ張って無理に取らずにいてください。

やはり、基本は茂みに入らせないこと!!
ハブ咬傷もまだ来ています!


ワンちゃんの散歩の後はしっかりブラッシングし、ダニが毛に乗っているだけで皮膚に刺す前の段階で落としてしまえれば一番良いです
ネコちゃんは外に出ないようにすること

そしてもちろんですが、ノミダニ対応をきちんとしていること!
市販の薬はほぼ効果はありません。



ダニは刺されるだけではなく、感染症の媒介ともなりえます(人にもうつるものも…)
十分な対策をしてあげましょう




毎年恒例のチャリティカレンダー委託販売します!




NPO法人 犬猫と共生できる社会を目指す会 鹿児島 さん
http://www.dog-cat-kagoshima.org/

いつも喜界島の犬猫の手術などで補助をいただいています。
売上はこれら保護動物への活動へ還元されます。

去年より少しサイズが大きくなり、文字が見えやすくなった気がします。
どうぞご協力よろしくお願いします!


  
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2021年09月14日

季節の変わり目

こんにちは、獣医師の伊藤です。

明け方~夜にかけて少し涼しさを感じる日も多くなりました。
なのに、日中は相変わらずの暑さ!


こういういわゆる寒暖差が大きい「季節の変わり目」という時期は、私たち人にとっても、動物にとっても体に不調が出やすいころでもあります
さらに島にいるとたびたびやってくる台風という気圧の大きく変動する天気もまた、体には負担が強くなります。



代表的なのが、
ネコちゃんの膀胱炎 : 頻繁にトイレに出入りする、オシッコが出ていない、血尿やそそう
ネコちゃん、わんちゃんの胃腸症状 : 下痢や嘔吐、食べたものがずいぶん時間がたってから半消化の状態で嘔吐する、食欲不振
ネコちゃん、ワンちゃんの発熱 : 抱っこすると少し熱い、食欲の低下、元気がなくじっとしている



この辺りは本当に不思議なほど立て続くことがあります
もちろん感染性・伝染性のあるものではなく、この「季節の変わり目にかかる体への負担」から出やすい症状というあたりかと思います。

!追記! 
ネコちゃんの膀胱炎、本当に立て続いています!!
オシッコが詰まってしまい緊急対応した子もいます、十分注意してください~!


特に年を取った子ではこれらを含め不調症状が長引いてしまうこともあったり
あるいは重大な病気が隠れていることもあります。
「なんだ、季節の変わり目だから仕方ないのか」と思わず、不調があった場合は早めに受診しましょう。
結果として早い治癒につながることになります。



特にネコちゃんの膀胱炎はオスネコちゃんにおいては詰まってしまうと命の危険にもなります。
これからの季節、たびたび注意報を出すかと思いますので、そんな時はおうちの子は十分に気を向けていてあげてください。





今週は通常通りの診療日程ですが、来週は祝日も多く不規則になりがちです。
常備薬や予防薬、フードなど余裕をもっていてください

9月20日(月):祝日
9月21日(火):通常診療
9月22日(水):休診日
9月23日(木):祝日
9月24日(金):通常診療
9月25日(土):加計呂麻診療につき、予防薬やフードのみ対応



祝日は休診日となりますが、私自身は島にいますので緊急時はまず電話をいただけるようお願いします。
もし出ない場合も基本折り返しかけ返します。
必ずしも即対応できるわけではないことはご理解ください。









募集中猫たちもまだいます~!

タク、インファきょうだい(オス去勢済、ワクチン2回済)
エイト、だんごきょうだい(エイト オス去勢済 だんご メス避妊済 ワクチン2回済)
みんな元気に出会いを待っております!


※タク、インファ 正式譲渡となりました!!幸せに!

ネコちゃん考えている方はまずこちらを必ず確認してください
https://inmayaanimalhospital.amamin.jp/c23785.html




  
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2021年04月09日

ユリや除草剤に気を付けて!

こんにちは、獣医師の伊藤です。

すっかり春になりまして、道路わきでもユリの花が咲き始めています。


あまり知られていませんが、ユリ科の植物はワンちゃん、ネコちゃんにとってかなり危険です!
特にネコちゃんは症状も強く、致死性も非常に高く、花粉や生けた水でさえ危険です。
いずれも腎臓にかなりのダメージを与えて数日で死に至ってしまうこともあります。



ワンちゃんのお散歩中にユリをかじってしまった
外に出るネコちゃんが咲いているユリのそばを通ってからグルーミングした
いただいたユリを家で飾っていた
自覚のないままに、急性に中毒を起こしてしまうことは少なくありません。


また、これからの時期は除草剤散布が行われることが増えると思います。
知らずに除草剤をまかれている草をかじってしまったなどが想定される例年ある中毒です。



いずれも症状がかなり急で、散歩に出かけ、帰ってきてから急に様子がおかしい(吐いた、下痢をした、けいれんを起こした)などが起こる場合があります。
早めに相談してください。
ユリ科は解毒剤はありません
除草剤中毒も「何を摂取してしまったか」がはっきりわからないケースが多いため
いずれも対処療法をし、身体が解毒をしてくれるのを支える形にしかならないことが多いです。
命にかかわります。



ワンちゃんの散歩では草を食べる子が多いですが、十分気を付けること(動物が本能で避けるとか、かぎ分けることはないと思ってください)
あえて食べさせる必要はありません。
ネコちゃんは外に出さないこと
お花を家に飾る場合はどうぶつの出入りのしない場所を選び、種類を確認すること
ユリはきれいではありますが、絶対に避けてください!!



毎年この季節は当たり前のようにあちこちでユリが咲いています。
しらずに外に出入りするネコちゃんが帰ってこなくなった、急に具合を悪くしてしまったなどは起こっているのだろうと思います。
とてもきれいではありますが、その一方ではとても怖い面を持っています。
あまりに身近な存在ではありますが、どうか危険な目に合うどうぶつがいませんように
一人でも知ってもらえると避けられる危険です。
十分に飼い主さんが気を付けてあげてください





  
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2021年02月22日

忘れていませんか?フィラリア予防

こんにちは、獣医師の伊藤です

冬の時期は、ワンちゃんのフィラリア予防、ノミダニ予防を自己判断で中止してしまう飼い主さんが結構多くいます。


ワンちゃんのフィラリアは蚊が媒介し、ワンちゃんの心臓に寄生することで様々な症状、最終的には死んでしまう寄生虫疾患です。
奄美ではまだまだとても多く、予防率も決して高くはありません。

すでに発症状態(咳、腹水、やせてくるなど)にあるワンちゃんは特に治療は大変になってきます。
今は元気でも、突然死や何年かして発症状態になって判明するケースも多いです。

なんといっても、心臓という大事な器官に寄生虫が入るわけですから、簡単に取ることはできません。
急に寄生虫が心臓内でからまってしまい、突然死となってしまうこともあります。
何よりも予防が大切なのです。


予防はとても簡単になりました。
毎月一回の投薬や背中にスポットをするだけで予防ができます。
奄美では一年中(結果として生涯)周年予防が必要です。



ただ、実感としてこの時期は薬を取りに来なくなる方は多いです。
予防が空いて半年以上たてば、すでに感染している可能性(=副作用が出る可能性)があるため、検査をしてからでないと予防薬は出せません。
「この時期は」だけではなく、、ワンちゃんを飼い始めて最初だけ予防薬を取りに来ているものの、いつの間にか取りに来ていないな~というのはとても多いです。


こればかりは、私たちの予防の大切さを伝えきれていないからだとも痛感しています。
予防の継続は飼い主さんの任意です。
必要性を伝えても、継続する意欲・努力は飼い主さんにゆだねられます。
別の病院さんできっと続けている…と思いたいところです。
あんなに家族として大切にしてるはずなのだから…命の危険にさらすことはしないはず。



過去には2歳になる前にすでに感染していた子がいます。
たったひと夏超えるだけでも感染するわけでです。
苦しみながら亡くなった子もたくさんいます。
予防率が低い中では、隣の感染ワンちゃんの血を吸った蚊に刺される可能性はいくらでもあるのです。
毎月ひとつだけで死ななくても良い感染症で、死んでしまう可能性をぐっとあげてしまうことになります。



・東京では春から秋までだったのだけど?

フィラリアの感染は蚊の存在だけではなく、温度条件もあります。
ここ奄美では、基本一年中感染リスクの高い温度条件であります
予防期間は地域により異なります。



・蚊取り線香使っているから大丈夫だと思う

虫よけをたくさんしても、私たちも蚊に刺されますね
ましてや肌に直接つける虫よけもありません、蚊取り線香だけですべての蚊から刺されない保証は全くありません
(蚊取り線香がワンちゃんに安全か?というのも若干心配です、煙ですし)

ノミ予防に関しても「そんなにいない(いるにはいる)から大丈夫」「手で取っているから大丈夫」などの話もよく聞きます…
量ではなく「ついている」こと自体、十分に害はあるのです。



・近所にイヌがあまりいないから大丈夫だと思う、普段室内だから大丈夫だと思う


蚊の移動距離は分かりません
お散歩にも出ると思います
ただ、「そんなに近くにいない」「普段家の中だから」 これも保証のない世界です



・今まで予防して来なかったけど?半年以上空いているけど?もうダメかな?


まずは検査してからの予防スタートになります。
陽性だからと言ってあきらめる必要はありません、しっかり様子を見ながら予防を開始することで、陰転(心臓内からいなくなる)になる子もいます。
また、陽性のワンちゃんはフィラリアをほかのワンちゃんにもうつしていることにもなります。
検査は少量採血ですぐに結果が出ます。






予防は難しくありません(月に一回の投薬)
治療は非常に難しいです。
どうか、ワンちゃんのフィラリア予防の継続、あるいはスタートを!!




  
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2021年02月04日

ダニ大量寄生!

こんにちは、獣医師の伊藤です。

最近ダニに大量に寄生を受けているワンちゃん、ネコちゃんが続いています
少し暖かい日があったためか、イノシシの活動があるからかは分かりません



・耳や顔回り、あるいは全身に小さなダニが無数に寄生している(よく見えない場合も多いです。ある程度血を吸うと丸く膨らむので目でも確認しやすくなります)

・触ると痛がる、怒る、ブツブツした感触がある、足取りがおぼつかない、元気がない



どうやら定期のノミダニ予防をしていても寄生を受けている事例もあり
そして寄生(刺傷)を受けると、ダニ自体が死んでも刺さったまま死亡するようで、ダニが脱落するまで時間がかかるようです

その間も動物は痛みや違和感を訴え、ひとつき近くかかるケースもありました
ダニ自体が脱落しても皮膚炎を起こして皮膚がガサガサになっていることもありました



ちょっと写真は刺激的かもですが、ブツブツとしているのはすべてダニです


これでも目に見えてわかるケースは多くなく、もっと小さかったりはっきりわからないケースもあります。
とても痛がり怒ることもあり、しっかり検索しにくいというのもあります



これまでも大量ダニ寄生はたまにありましたが、ちょっと立て続いているため、十分気を付けてください
ダニ刺傷は刺されることそのものだけではなく、ダニからさらに病気をうつされることもあります。
(この場合検査自体も別で必要になり、確定まで時間がかかることがあります)
その場合命に係わることもあります。




・散歩中は草むらなどに顔を突っ込んだり、茂みに入らない
・散歩の後は全身を一旦しっかり払う(ダニは刺して寄生するまでに柔らかい部分をさがし皮膚上を移動することがあります、その間に払い落とすことで一定の効果はあると思われます)
・ノミダニの予防は定期でしっかり行う
・ネコちゃんは室内飼いにする



また、ダニ寄生を受けていた場合は無理に取らずに病院にいらしてください
血を吸ったダニは自然に脱落もしますが、決してつぶさないように石鹸水などにつけてしまう、テープではさむなどして処理してください。
※ダニは人にも寄生しうると思いますが、私たちは毎日着替え、お風呂に入るので実際刺傷になってしまう機会は非常にまれだと思います



大量寄生を受けていたワンちゃん、ネコちゃんはいずれも痛々しいほど、そしてあまりの寄生数にびっくりするほどでした。
予防をしていても寄生をされるというのは困った事態ではありますが、予防薬を使っていることは無駄なわけではありません!
十分気を付けてあげてください。
おかしいな、という場合は早めに動物病院へお問い合わせください!








  
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2020年11月10日

そろそろ膀胱炎注意報!

こんにちは、獣医師の伊藤です


これまでも過去に去年の9月、12月、今年の4月と同様の投稿をしていますが
やはり同じように、先月くらいから膀胱炎のネコちゃん、ワンちゃんが続いています。

寒暖差が激しいとき、日中暑いのに、日が暮れると寒くなったり、こんな時は人も体調を崩しやすいといわれますが
どうぶつもまた、同じように体調を崩しやすくなります。
特にネコちゃんの膀胱炎は割と突然起こります。



・何度もトイレに出入りしている
トイレから出てきた途端にそのまますぐにトイレに戻ったり、明らかにトイレの回数が増えます。
・その割に一回のおしっこの量が少ない
・トイレではないところでおしっこをしてしまう
・血尿あるいはピンク色の尿が出ている
・食欲が落ちる

このあたりが膀胱炎の症状として出やすいです。


オス猫ちゃんで怖いのは尿道の途中でおしっこが詰まっていしまうことです。
※メスネコちゃんは尿道が太いため、詰まってしまう子とは非常にまれです


・トイレでずっと気張っているが、出ていないようだ
・トイレの途中でギャッ!など悲鳴を上げる
・おしっこがぽたぽたと漏れる程度しか出ていないようだ
・お腹を触ると怒る、嫌がる
・食欲がなくなった
・嘔吐する
・ぐったりしてきた

こういった場合は、血液や膀胱炎による炎症産物、結晶などが尿道に詰まってしまい、おしっこが出るに出ない状況に陥っている可能性があります

おしっこは本来老廃物として体外に出て行かねばなりません。
それが詰まって膀胱にたまりすぎてしまうと、老廃物が体中にめぐってしまい、2~3日で死んでしまうこともあります。
迅速に閉塞を解除(カテーテルを通しておしっこを出す)しないといけません。
緊急事態です!!


様子がおかしい場合は、早めに問い合わせを!そして、たとえば週末であってもまず連絡をください。
週末だし、少し様子を見よう…とすると、命にかかわります。


日常意識的にしてもらいたいことは
・なるべく水分をとらせること(たくさん飲んで、たくさんおしっこを出すことが一番です)
缶詰やパウチを使ったり、それらをさらに水で薄める方もいます。
・にぼしやかつおぶしなど、ミネラルの多いものは避ける(結石の原因になりやすいです)
・トイレは清潔にし、いつでも行けるように(ネコちゃんは本来きれい好きなので、汚れたトイレはいやいや使っている=少し我慢していることがあります)
・膀胱炎になったことがある子は特に要注意



膀胱結石かどうかは複数回、できれば症状がおさまった状態の通常のおしっこの検査で分かってきます。
炎症を起こしている最中は一過性に結晶が出来てしまうこともあるからです。
膀胱結石の子はフード管理が必要となってきます。


寒くなってくると、膀胱炎は立て続きます。
ワンちゃんでも起こります。
むごい状態の子、命を落としてしまう子も毎年のようにいます。
今季はみんな無事過ごせますように!


  
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2020年10月10日

ワクチンはとても大切です!

こんにちは、獣医師の伊藤です。



おうちのネコちゃん、ワンちゃん、混合ワクチンは打っていますか?


「ネコにもワクチンなんてあるの?」
「ああ、役場からハガキが来て集合注射のやつでしょ?」
そんな言葉を聞くことも非常に多いです


ワンちゃん、ネコちゃんにも混合ワクチンはあります!
ワンちゃんは狂犬病ワクチンと混同されがちですが、狂犬病ワクチン以外もちゃんとあります!



昨今のコロナ禍でもお分かりになるかもしれませんが、「治療法がある、ワクチンがあって予防できる」というのは、とてもとてもありがたいことです。
ワクチンもない、予防法も治療法はっきりしていないからこそ、コロナはいまだに猛威を振るっていますね。


ワクチンは自身がかからないため、あるいはかかっても軽症で済ませられるため
また、周囲に広げてしまわないためだと思います。


ワンちゃん、ネコちゃんにある混合ワクチンは、「今でも日本国内(奄美大島でも)発生している感染症」のワクチンです。
ちなみに狂犬病は「今現在日本では発生はないが、海外でもまだまだ発生の多い感染症で、いつ日本に再び入ってくるかもしれない」感染症です
万が一入ってきてしまった場合、より多くのワンちゃん(実際は狂犬病はワンちゃんだけにうつる病気ではありませんが)がワクチンを打っていることで、感染拡大を防ぐことができます。
ワクチンを打っていないと次から次とうつってしまう可能性があります。


外にほどんどでないけど?
他の子との接触はほどんどないけど?
そういうご意見を聞くことがありますが、相手はウイルス。目に見えません。
私たちヒトが運んでしまうこともあり得ます(それこそコロナに関しても、同じことを良く言われているかと思います)




私が奄美に来てからも、ネコちゃんが重症に陥る感染症が発生したことがあります。
それはそれは、あっという間にばたばたと感染していました。
ここ数年発生はありませんが、いつまた発生してもおかしくはないです。
ワクチンを打っている、それだけで死ななくて済むかもしれません。
もうあんな思いはさせたくはないです。




ワンちゃん、ネコちゃんでもワクチンには「〇種混合ワクチン」といくつか種類があります。
それぞれメリットデメリット、副作用のおきやすさ、飼育環境などを考慮して決めています。
また流行状況なども考慮して変更することもあります。



基本は1年に1回
(子犬、子猫のころは3か月齢までに2回ないし3回)
体調の良いときに打ちます。
高齢で心配な場合はご相談ください。


まれに、発熱や顔が腫れる、かゆがるなどの副作用(アレルギー)が起こることがあります。
最も重症なアレルギーは、私たちがハチに刺されるのと同じでショックを起こしてしまいます。
いずれも滅多には起こりませんが、いつどの子が起こるかは分からないので
ワクチン希望の方は午前か午後でも早めの受診をお勧めします
(万が一様子がおかしい!?という場合にすでに病院が閉まってしまっているなどを避けるためです)



狂犬病ワクチン以外は義務ではなく、飼い主さんの任意です。
なので、私たちはお願いはできても強制はできません。
家族を守れるのは飼い主さんだけです。
たった一年に一度するかしないかで命にかかわることもあります。


これを機会にぜひお家の子にもワクチンを考えてもらえますように!


  
Posted by 奄美いんまや動物病院   龍郷町中勝にあります。           9:00~12:00、15:00~18:30   休診は水曜、土曜午後、日曜祝日         時間外はお応えできない場合があります。         0997-62-3310      090-2085-2649     https://inmayaanimalhospital.jimdofree.com/ at 09:00ネコちゃんの病気ワンちゃんの病気豆知識的なお話

2020年09月28日

季節の変わり目、体調不良に気を付けましょう

こんにちは、獣医師の伊藤です。

先日のやみつきさんもたくさんの方がいらしておりました!
私もいただきました~
また来るよー!というときは案内しますので、お楽しみに。



そろそろかなり秋めいてきました。
明け方などそこそこ寒さを感じる日も出てきています。


そういう「季節の変わり目」は、私たち人もですがどうぶつも体調を崩しやすくなります。

ワンちゃんの場合は胃腸の不調(下痢や嘔吐)やヘルニア
ネコちゃんの場合は発熱やネコ風邪(くしゃみやめやに)、膀胱炎が多くなる印象です。



先日の台風の後も下痢のワンちゃんや膀胱炎のネコちゃん、多く来院していました。
気圧や台風の気配(人の緊張も伝わります)避難生活などもかなりどうぶつには負荷となります。


あれ?調子悪いな?と思ったときは早めに対応しましょう!






10月の喜界島診療も近づいてきました。

10月8日(木)は午前のみ診療 午後はフードや予防薬のみ対応
10月9日(金)、10日(土)12日(月)はフードや予防薬のみ
10月13日(火)午前はフードや予防薬のみ、午後は通常診療 の予定です


台風や船の状況により変わることもありますので、また近くなってきたら案内します。
11月にか加計呂麻島の診療も入れる予定です。
どうぞよろしくお願いします!



  
Posted by 奄美いんまや動物病院   龍郷町中勝にあります。           9:00~12:00、15:00~18:30   休診は水曜、土曜午後、日曜祝日         時間外はお応えできない場合があります。         0997-62-3310      090-2085-2649     https://inmayaanimalhospital.jimdofree.com/ at 00:43喜界島診療ネコちゃんの病気ワンちゃんの病気